2014年06月28日
142話 ストレス
「今日学校行きたくない」
朝からご機嫌ななめの あずきちゃん
お父さんとのちょっとした会話にも怒り
「もうお父さんとは会話せん」
とばっちりを受けた父 龍之介であったが、
あずきの登校拒否したい気持ちもわからなくもない。
あずきは水泳で25mをまだ泳げない
だけど水泳練習はハードで、泳ぎの
上手な子と一緒に、問答無用でやらされる。
しかも、この日は小雨がふり、気温も水温も
やや低い。その寒さが、震えになり、心身ともに
恐怖心に変わったようだった。
「もう、あずきは学校休む。」
お母さんにも叱られたあずきは、ついに大泣きした。
お父さんとは会話もしない。と言われた龍之介だが、
大泣きしているあずきを抱きしめ、背中をトントンして
あげた。間もなくあずきは泣き止み、お父さんに抱き付いた。
「一緒に学校に行って、先生に正直に言おうね!」
滅多に学校行事に参加することのない龍之介であったが、
あずきと一緒に学校に登校した。すると、女性の先生三人
がおもむいて来て下さり、事情を説明した。
「最近登校拒否する傾向があったんですが、苦手な水泳が
ストレスになっていたようです。それが、最近では恐怖心に
変わってきたので、ついに行かないと言いました。
ですが、習慣になるといけないと思って、なんとか来ました。
後(フォロー)、よろしくお願いします。」
先生方はあずきを励ましてくれて、また、あずきも素直になり
うつむき、涙を流しながらそれにうなずいていた。
その放課後水泳練習にて・・・
先生方には随分気を使ってもらって、身体に障害を有する
同級生の仲良しの男の子たちと一緒に、別メニューにて、
プールに馴染ませてもらったみたい。
帰宅後は機嫌も回復しハイテンション
「プール面白かったよ」
お父さんとお母さんは声をそろえてこう言った。
「あずき えらかったね!」
心の中で、両親は嬉し泣きしていた。
「ブランド越後守」より
「徳川家康公の名言:人の一生は・・・」責雲書
PS:子供をとても可愛がる親の中には、
今回のようなことで、子供の甘えを許す、
例えば、水泳練習を嘘をついて休ませたり、
登校拒否を許したりするケースがあるのでは
ないでしょうか。
でも、私たちはそれをさせないことで、次に
おこるかもしれない不登校を未然に防ぐこと
ができたと思います。
正直に学校に行きたくない理由を伝えること
により、状況の改善ができたり、子供の他の
取り柄をほめてあげたりすることができ、自信
や、学校の楽しさを思い出させることができま
した。
翌日・・・
いつもより、5分早く
「 今日も水泳練習してくる! いってきま〜す 」
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