競馬の話『ブランド越後守』

心臓手術から2日後

おれ龍之介は父の眠るＩＣＵへ

昼めしも取らず、母とおもむいた

あずきと龍太郎からすると

手術したじいちゃんであり、

一緒におもむいたお婆ちゃんである



ＩＣＵに入室したおれは、安堵の表情を

浮かべる(´▽｀)

座位でこちらを睨めつける父を・・・
　　　　　　＞顔怖い〓



意識は無事回復し、人口呼吸器も無い



おれは涙目でこう話しかけた

「よかったね　大丈夫やった　ほっ」

父は・・・

「大丈夫じゃないよ

　お前はどうしたんだ！

　　おれはこのとうり　刑務所だ」

？？？(。´･ω･)?

確かに手足しばられているけど・・・
　　　（＞抑制帯っていいます＝医療行為）
冗談なのか？！・・・


「お前は　フィリピンで拳銃の密輸で

　儲けたけど、警察に捕まりそうになって

　銃撃戦で撃たれたんじゃないのか？

　嫁は北朝鮮に収容されて、処刑されたのか？

　あずきは？

　どうなっているんだ　いったい？！

　拳銃おれにくれれば、おれがみんな

　しまつしてやる」







血の気のない　青ざめた顔は

迫力が満点だ

　

　「落ち着いて　それは夢だよ

　ここがどこかわかる？」


こっくり　うなずいた父はこう返事した

　「うん　刑務所」



　「ちが〜う　病院だよ　2日前に手術して

　目覚めたばっかり　夢見てたんだよ」

　ようやく正気に戻ったお爺ちゃんは

　延々とおれに対して説教を始めた

「うちの家系はな・・・代々・・・

　　だからお前がしっかりしないと・・・・

　まだまだ・・・

　お・・わ・・ら・・な・・い・・・よ」


　「面会時間終わるんで、また明日」

　＞逃げるようにして帰るおれと
　　　
　　お婆ちゃんだけど、手術後だけに
　　
　　気づかれしてて　許して下さいネ（泣







爺ちゃん　ぼけちゃ　いや〜ん