2024年07月24日
種から育てたオーガニックにんじん。~猫の額ほど小さい菜園~
野良猫が私のアンティークと植物の店で出産した2016年。私は毎朝ドキドキしながら店へ向かっていた。私の店の前で子猫たちがぺっちゃんこだったらどうしよう....って。子猫たちの日々の成長とともに、私は帰宅時もどうしたらいいものかと考える時間が増え、この先もし不安通りになったら私はどのように後悔するのだろうかと考えた。そしたらある日、店に着くと、母猫と子猫のベッドや食器、ご飯、そして猫親子を軽トラックに積み込み使っていない山小屋へ向かっていた。山小屋までの道は定かではないけれど、何年か前に友人と泊まる時、道をあちらこちらできき、マーキングのように目印の写真を撮ってfacebookのアルバムに投稿していたのと照らし合わせながら辿り着いた。巨木になった赤松、山栗、朴の木、三つ葉つつじなどが繁り鬱蒼とした中で、かくれんぼをして見つけてもらえるのを待っているかのようになっていた、築30年以上の山小屋。
私は野良猫の家族をその山小屋に住まわせ、毎日朝晩、2時間かけてご飯をあげに店と行き来することになった。半年を過ぎる頃、私はアンティークと植物の店を閉店する決意をし、私の家族のきじとら猫2頭を連れ移住うすることを決意。
2016年、大晦日の三日前に引っ越してきた。
そこから、今の菜園生活がはじまった。家庭用の園芸ツールで開拓するつもりもなかったけれど、結局は汗水と涙を流しながらかの開墾作業。
そう、何もかもがマイナスからのスタート、不十分で不便な生活が始まった。
それが7年目の今、いまだに不十分なのだけれど、幸せは充分。
わたしはネット環境を整え、猫を留守番させないために菜園をはじめデザインとオンラインの日本語レッスンをしながら生きている。
この記事へのコメント
コメントを書く