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2018年10月11日
NPB以外の選択肢

高校野球の名門日大三高から2年浪人を経て、慶應義塾大学文学部に入学。
ですが、高校でも大学でも目立つような活躍はできず、公式戦出場は大学時代のわずか数試合。
卒業後、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンに入社しますが、2013年に海外野球に挑戦するために退社。以後、主にアメリカの独立リーグ(メジャーリーグ傘下に属さず、独立経営で運営されているプロ野球)でプレーしながら今に至ります。
小学生の頃からアメリカ野球に憧れを抱いていました。学生時代の実績はほとんどありませんが、日本とは違う野球文化を体感してみたいという強い思いから、思い切って海外に飛び出しました。
憧れの舞台に立てはしましたが、海外野球は思った以上にシビアでした。薄給の上、月に休みは数日。その休みも遠征の長距離移動に使われます。結果が出なければ、わずか数試合でクビということもありました。
ですが、そう簡単に諦めるわけにもいかないので、各独立リーグの球団に、飛び込み営業で回り、入団テストを受け続けました。そうやって実力を行動力でカバーし、プレーするチャンスをつかんできました。
現在は、海外で活躍する野球人のインタビュー記事を書いたりもしています。そして2017年7月に、海外を中心に挑戦を続ける8人の野球人の生き様を聞き書きした『NPB以外の選択肢』(彩流社)という本を出版することができました。
![]() | 価格:1,944円 |

ここに登場するほとんどの人が、エリートからはかけ離れた道を歩んできています。安定した道を選ばないことに、「現実逃避」と揶揄されることもあります。
それでも必死に何かを追い求めれば、たどり着ける場所があるということを彼らから学びました。社会的な成功や安定といった価値基準では、決して計ることはできない彼らの生き方が、人生の選択に迷う誰かの助けになることもあるかもしれません。
選手をやりながらですが、だからこそ伝えられることもあるはずです。私の立場からしか見えないものを大切にし、これからも様々なことを発信していきたいです。
【経歴】
・日大三高
・慶應義塾大学
・ラスベガストレインロバーズ(米独立リーグ、ペコスリーグ)
・オハイオトラベラーズ(米独立リーグ、IBL)
・マッカーサーオリオールズ(オーストラリア・シドニーステイトリーグ)
・トロワリビエールイーグルス(カナダ、カナディアン‐アメリカンリーグ)
・ショウニガンカスケード(カナダ、ケベックリーグ)
・ソノマストンパーズ(米独立リーグ、パシフィックアソシエーションリーグ)
・ナパシルバラード(米独立リーグ、パシフィックアソシエーションリーグ)