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・量子コンピューターは、とても小さな物質の世界で起こる不思議な現象を使って、すごく速く計算できるコンピューターです。

普通のコンピューターは、電気のスイッチを0と1で表して、色々な計算をします。 例えば、3桁の数字を使うとすると、0と1の組み合わせは全部で8通りあります。

| 0 | 0 | 0 | | 0 | 0 | 1 | | 0 | 1 | 0 | | 0 | 1 | 1 | | 1 | 0 | 0 | | 1 | 0 | 1 | | 1 | 1 | 0 | | 1 | 1 | 1 |

でも、量子コンピューターは、電気のスイッチが同時に0と1になれるという特別な状態を使って、数字を表します。 これを「量子ビット」と呼びます。1 「量子ビット」は、0と1のどちらになるかは確率で決まります。 例えば、「0が50%、1が50%」や、「0が30%、1が70%」という具合です。

この「量子ビット」を使うことで、普通のコンピューターでは8回の計算が必要だったものが、たった1回で計算できるようになります。 もっと桁数が増えると、その差はもっと大きくなります。

量子コンピューターは、このように「量子ビット」の特性を利用して、普通のコンピューターよりもずっと速く計算できるコンピューターです。

量子コンピューターはまだ開発中の技術ですが、将来的には新薬の開発や金融市場の予測など、さまざまな課題を解決することが期待されています。