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2023年07月04日
お中元とは？意味・時期・マナーなど基礎知識を解説
夏の暑い時期に、日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを込めて贈る贈り物がお中元です。お中元は日本の伝統的な文化で、毎年多くの人が贈っていますが、その意味や由来、贈る時期やマナーなどについては、意外と知らないことが多いものです。そこで、この記事では、お中元に関する基礎知識を解説します。
お中元の意味と由来
お中元とは、もともと中国由来の文化で、中国の暦で7月15日のことを指します。 中国で7月15日は「中元」と言い、日本での「お盆」と同じ意味を持ちます。 中元は人間のさまざまな罪を許す神様である慈悲神様の誕生日でもあります。 中国ではこの日に一日中火を焚き、自分の罪を懺悔しました。 その際、罪滅ぼしの一環として近隣の住民に贈り物を贈っていたそうです。
この習わしが日本に伝わり、仏教の盂蘭盆会（うらぼんえ）と結びつきました。 盂蘭盆会とは、先祖の霊を供養する行事で、7月15日に行われます。日本ではこの日に親類や友人などへお供え物を配る習慣ができました。 やがて江戸時代になると、親類やお世話になった人へ感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣へと変化しました。これがお中元の始まりです。
お中元を贈る時期
お中元を贈る時期は地域によって異なりますが、一般的には7月初旬から8月15日までです。 東日本では7月15日までが正式な時期とされていますが、西日本では8月15日までが正式な時期とされています。 また、最近では東日本でも8月15日までが一般的になってきています。
お中元を贈る時期は相手方の住所や習慣に合わせることが大切です。 また、夏は長期で出かける人も多い季節です。 食品が傷みやすい時期でもあるので、お中元を贈るときには、相手が在宅している期間であるかも確認しておくと安心です。
お中元のマナー
お中元を贈るときには、以下のマナーに注意しましょう。
・お中元の相場は3,000〜5,000円です。 相場の範囲内で、相手が喜んで受け取れる贈り物を選びましょう。
・お中元の内容は、本来お盆のお供え物だったことから食べ物が主流になりますが、先方に喜ばれることが大切なので、好みや家族構成などに配慮して選びましょう。
・お中元の表書きは、時期によって変わります。 7月15日までに贈る場合は「御中元」、7月15日以降に贈る場合は「暑中御見舞」または「残暑御見舞」とします。
・お中元の水引きは紅白の蝶結びを使います。 魚や肉などの生ものには、正式にはのし（のし紙の右上につける飾りのこと）を付けません。
・お中元は本来持参するものですが、最近では配送することが多くなりました。 配送する場合は、品物に挨拶状を同封するか、品物が届く前に挨拶状を郵送しておきましょう。
・お中元に対するお返しやお礼は不要ですが、きちんとお礼の意を表すのはマナーです。 配送されてきた場合は、すぐにお礼状を出すのが基本です。 親しい間柄なら電話やメールでも構いません。
以上が、お中元に関する基礎知識とマナーです。この記事を参考にして、日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを込めて贈り物をしましょう。
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