なぜおれおれ詐欺による被害と云うのが消耗しないのだろうか?
これは真相心理をついたものだとおもうのであるが、誰かから電話がかかってきて電話を受けたらその相手に神経を集中させてしまうものである。だから相手が談じる事をキッチリと聴くような態勢になるのである。


そのような態勢の時に身内から「交通事故にあった」「痴漢で捕まった」「会社のお金を使い込んだ」と云う連絡とか、警察や弁護士から「示談金が」「緊急を要する」とか云われたらついつい信用してしまう。だって普段無いような出来事がおきてしまって驚嘆するから身内ならなんとかしなきゃと云う態勢になってしまうもの。


こういうように「聴く態勢」の時に「相手が云う内容」が衝撃的だと冷静な決断をつける事ができずに信じてしまう事になってしまう。これを心理学的に云うと「フォルス・メモリー」と云うらしいのである。これは衝撃的な内容に拠って思考が固まってしまい、ちょっとくらいつじつまが合わなくても相手の云うとおりにしなければならない。しかも時間が無い。じゃなきゃたいへんな事になると云った事である。


だって家事をしていて忙しい時間帯に子供から「お小遣いちょうだい」と云われても云う事はなかなかどうして聴かないのである。これは相手の姿をみているからでもあるし、聴く態勢じゃないからであるためす。


こういった事から騙されてしまうケースが一向に紛失しないし、心理をついてくるケースがたくさんでてくるのである。



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