中学生になったAさんは、やっぱりフケ症のままだった。

何回頭を洗浄しても、こすっても、引っかいても、翌朝にはフケがでている。

そのような状況の中で、Aさんは子供ながら途方に暮れていたそうである。

フケ症である事は、思春期の子供にとっては途方もなくむずかしい事で、自身のコンプレックスは、周りの反応が少しずつ生々しいものに成るにつれて、大幅になってきた。


この多感な時期は、フケが肩にかんしている人を観るだけで、信じられない物を観るような目で観る人がおおくなる。

それを現実に受けつづけたAさんは、小学生の頃から性格が一変し、無口になってしまったそうである。

其の後、それは高校を卒業するまで続きた。


大学に入ってから、Aさんは≪フケ症≫と云う病気を気付くるのだ。

自身がそうだと知り、病院へ行きた。

下された診察は≪脂漏性皮膚炎≫だった。

本人は気が付いていなかったようであるが、Aさんの頭皮は常に 赤くはれていたそうである。

典型的な脂漏性皮膚炎と云える。

脂漏性皮膚炎のケースの場合、短期的な改善は望めない。

長いお付き合いをしていかなくては治せない病気である。

そうドクターに云われたAさんは、愕然としつつも、其の後多種多様なフケ症対策を試し、改善の方向に向かってるそうである。


治療から10年経ってる今も、まだ戦いはつづいている。

それくらい、フケ症はむずかしい、そして厳しい病気である。

しかしながら、これを治さない事には、不潔と云う不名誉な称号を自身の心の中にもったままに成る。

それを返上出きる日を信じ、根気つよく治療に当たろう。



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