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2019年07月05日

「1番を譲ってくれたけど…」ユーベ復帰のブッフォンはなぜ「77番」を選んだのか?

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現地時間7月4日、元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンは、ユベントスと2020年6月30日までの1年契約を結んだ。昨夏にパリ・サンジェルマンへと移籍した41歳の大ベテランが、2シーズンぶりに古巣に復帰することになった。

 背番号は、退団するまでユーベでつけていた1番ではなく、77番に決定した。イタリア・メディア『Sky Sport』などが報じたところによると、自身の後継者として昨シーズンに正守護神を務めたヴォイチェフ・シュチェスニーが「1番を譲る」と提案したが、ブッフォンはその申し出を断ったという。
シュチェスニーとキエッリーニが、それぞれ『1番』と『キャプテンマーク』を譲ると言ってくれた。そのことには感謝している。だけど、僕は誰かから何かを奪うために、ここに戻ってきたんじゃない。
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 「ユーベのために、少しでも貢献したいだけなんだ。正ゴールキーパーのシュチェスニーが1番をつけるのは当然だし、キエッリーニは、キャプテンに相応しい偉大な選手だ」

 では、なぜ77番という重たいナンバーを選んだのか? ブッフォンは次のように明かしている。


「77番は僕の歴史を表しているんだ。(プロデビューを飾った)パルマでこの背番号をつけた。そして幸運をもたらしてくれたんだ。本当にこのナンバーが好きだし、本来は“不可能な番号”をクラブが与えてくれて、満足しているよ」

 ブッフォンは、パルマ時代に1シーズン(00-01)だけ77番を背負っているが、これにはこんな経緯がある。当初希望していたのは88番だったが、ナチスを連想させる(88=HHはハイル・ヒトラーのイニシャルとなる)として問題となったのだ。

「ナチスなんて滅相もない。ボールが2つという意味で00を希望したんだけど、リーグに認められず、88番にしようと思ったんだ。8もボールが2つだからね」

 そう弁解したブッフォンが、代わりに選んだのが77番だった。そして、そのシーズン終了後にユーベ移籍が叶ったため、「ラッキーナンバー」と感じているのかもしれない。

 ユーベは本来、大きな背番号を選択するのを認めていないようだが、ブッフォンが「“不可能な番号”を与えてくれた」と語ったように、特例で許可したようだ。

 再び「77番」が幸運をもたらすのか。ユーベのファンは、この新ナンバーをつけてピッチに立つジジ(ブッフォンの愛称)の姿を、一刻も早く見たいところだろう。


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