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2021年04月20日

シュテファン・ツヴァイクの「Angst」で執筆脳を考える−不安障害10

分析例
(1)イレーネがすすり泣く。耐えられないことで緊張し、神経が擦り切れ、苦痛で体には感覚がなかった。 
(2)ここでは、「不安」の執筆脳を「自我とパーソナリティ」と考えているため、意味3の思考の流れは、自我に注目する。
(3)意味1 1視覚、2聴覚、3味覚、4嗅覚、5触覚、意味2 喜怒哀楽、意味3 心像 1あり2なし、意味4振舞いの1直示と2隠喩。
(4)人工知能 @自我、Aパーソナリティ  
テキスト共生の公式
(1)言語の認知による購読脳の組み合わせを「不安と恐怖」にする。
(2)文法や意味には、一応ダイナミズムがある。連想分析1の各行の「不安と恐怖」を次のように特定する。
  
A不安と恐怖=A聴覚+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@自我+Aパーソナリティという組と合わせる。   
B不安と恐怖=A聴覚+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@自我+Aパーソナリティという組と合わせる。     
C不安と恐怖=D触覚+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@自我+Aパーソナリティという組と合わせる。     
D不安と恐怖=@視覚+B哀+@あり+A隠喩という解析の組を、@自我+Aパーソナリティという組と合わせる。
E不安と恐怖=@視覚+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@自我+Aパーソナリティという組と合わせる。
 
結果 上記場面は、「不安と恐怖」という購読脳の条件を満たしている。

花村嘉英(2021)「シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の執筆脳について−不安障害」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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