2019年08月25日
THE FOURTH STORY 真と梨央 <5 ハネムーン5日目>
ハネムーン5日目
その日から外に出るときには手をつないだ。お嬢様は手をつなぐと後ろから車が来てもソワソワしなくなった。手は見た目よりも肉厚でふわふわしていた。手をつないでいると、なんだかこの女がとても好きな気がした。お嬢様が俺に頼り切っている気がして気持ちがよかった。
その夜も迷っていた。良くも悪くもない状態でトレーニングをするのは疲れる。今日はもういいだろう、帰ればいつでも機会はあるんだから、とぼんやり思ってから、帰ったらすぐ別居になることを思い出した。
結婚に期待していなかったので新婚旅行の後も神戸への単身赴任を決めていた。ところが、それが納得できなくなっていた。こんなに中途半端じゃダメだろう。きちんと成果を上げとかなくちゃとかなんとか考えていたが、要するに別れたくなくなっていた。
この5日間でいろいろな話をした。性的なこと以外にもいろいろな面で親しくなっていた。辛い経験も打ち明けてくれた。素直で明るい性格で一緒にいるのが心地よくなっていた。それに意外に世話焼きだった。男女関係にはセックスと容姿以外のことがいっぱいあると初めてわかった。
服装もおとなしいし話をしていても損得勘定がなかった。何とはなしにユーモラスで心安らぐ魅力があった。何も知らないところから自分が教えているという優越感も持っていた。
俺がシャワー室から出てくると冷蔵庫の前まで行って「ビール飲みますか?」と聞いてきくる。「あんなことしたのに、いつまでも敬語は変だよ。」というと少しはにかみながら「ビールはいかが?」といった。「それじゃビール売りだ。」と笑ってしまった。
そして気が付いた。俺は何とうかつな男だろう。なぜ、ここに酒があるのか理解していなかった。こんなに便利なリラックスツールがあるじゃないか。
今日はウィスキーにしようかな?というとウィスキーとタンブラーを持ってきてくれた。氷もいりますか?と聞かれたので「いらない」と答えた。「君もこっちで飲もうよ。」と誘うとオレンジジュースとタンブラーをもって隣に腰かけた。こんなお定まりのシチュエーションも知らない様だった。
タイミングを見てウィスキーをあおって、そのままお嬢様の両頬を持ち上げてキスした。少し、せき込んでゴホゴホしたが構わずそのままお嬢さまの口にウィスキーを流し込んだ。口を離してお嬢様を見ると驚きのあまり声が出ないようだった。
「ウィスキーはこうして飲むのが一番おいしいんだよ。」というと少しのけぞったようだがまだ言葉が出なかった。もう一度同じようにしてウィスキーを飲ませた。ちょっと肩の力抜けているように思った。もう一度同じようにして飲ませた。ワンフィンガーを飲ませたことになる。
目が潤んでいた。15分ぐらいその日行った観光地の話をした。「もう遅いし、そろそろ寝るか」と声をかけると、一緒に立ち上がったが大きくよろめいた。何がおかしいのか、ふふふと笑った。そのあともなんとなく笑っている。
そのままベッドにつれて行ってもなんだか楽しそうにニコニコ顔だ。お嬢様は笑い上戸らしかった。多分お嬢様の酒癖を知っているのは自分だけだとうれしかった。親も兄弟もこの楽しい酒癖を知らないだろう。
初めて酒に酔ったのだろう。終わった時には梨央はほほ笑みながら、まだ快感の波に浮いていた。時々鼻にかかった声を出した。
今まで教えているつもりだったのが今夜、完全に逆転してしまった。梨央の身体の奥に眠っていた性の女神が一気に目覚めた夜だった。梨央は快感が長引く体質のようだった。ぼんやり開いた口がなんだかとてもわいせつだった。
翌朝の梨央はなんとなく逃げるようなそぶりで目を合わそうとしなかった。朝食の最中に「昨夜はすごかったよ。」と声をかけると身を縮めて「ごめんなさい。」といった。一瞬なんで謝っているのかわからなかった。昨夜男を悩殺した女は朝になると自信なげにうつむいた。
「なんで謝るの?あんまり色っぽくてもう夢中になっちゃったよ。君は凄い。」「ごめんなさい。」「謝らなくていい。自慢してもいいくらいだよ。まあ、あんまり大っぴらに言うこっちゃないけど。」というとまた「ごめんなさい。」とあやまった。「やられた」と思った。
続く
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その日から外に出るときには手をつないだ。お嬢様は手をつなぐと後ろから車が来てもソワソワしなくなった。手は見た目よりも肉厚でふわふわしていた。手をつないでいると、なんだかこの女がとても好きな気がした。お嬢様が俺に頼り切っている気がして気持ちがよかった。
その夜も迷っていた。良くも悪くもない状態でトレーニングをするのは疲れる。今日はもういいだろう、帰ればいつでも機会はあるんだから、とぼんやり思ってから、帰ったらすぐ別居になることを思い出した。
結婚に期待していなかったので新婚旅行の後も神戸への単身赴任を決めていた。ところが、それが納得できなくなっていた。こんなに中途半端じゃダメだろう。きちんと成果を上げとかなくちゃとかなんとか考えていたが、要するに別れたくなくなっていた。
この5日間でいろいろな話をした。性的なこと以外にもいろいろな面で親しくなっていた。辛い経験も打ち明けてくれた。素直で明るい性格で一緒にいるのが心地よくなっていた。それに意外に世話焼きだった。男女関係にはセックスと容姿以外のことがいっぱいあると初めてわかった。
服装もおとなしいし話をしていても損得勘定がなかった。何とはなしにユーモラスで心安らぐ魅力があった。何も知らないところから自分が教えているという優越感も持っていた。
俺がシャワー室から出てくると冷蔵庫の前まで行って「ビール飲みますか?」と聞いてきくる。「あんなことしたのに、いつまでも敬語は変だよ。」というと少しはにかみながら「ビールはいかが?」といった。「それじゃビール売りだ。」と笑ってしまった。
そして気が付いた。俺は何とうかつな男だろう。なぜ、ここに酒があるのか理解していなかった。こんなに便利なリラックスツールがあるじゃないか。
今日はウィスキーにしようかな?というとウィスキーとタンブラーを持ってきてくれた。氷もいりますか?と聞かれたので「いらない」と答えた。「君もこっちで飲もうよ。」と誘うとオレンジジュースとタンブラーをもって隣に腰かけた。こんなお定まりのシチュエーションも知らない様だった。
タイミングを見てウィスキーをあおって、そのままお嬢様の両頬を持ち上げてキスした。少し、せき込んでゴホゴホしたが構わずそのままお嬢さまの口にウィスキーを流し込んだ。口を離してお嬢様を見ると驚きのあまり声が出ないようだった。
「ウィスキーはこうして飲むのが一番おいしいんだよ。」というと少しのけぞったようだがまだ言葉が出なかった。もう一度同じようにしてウィスキーを飲ませた。ちょっと肩の力抜けているように思った。もう一度同じようにして飲ませた。ワンフィンガーを飲ませたことになる。
目が潤んでいた。15分ぐらいその日行った観光地の話をした。「もう遅いし、そろそろ寝るか」と声をかけると、一緒に立ち上がったが大きくよろめいた。何がおかしいのか、ふふふと笑った。そのあともなんとなく笑っている。
そのままベッドにつれて行ってもなんだか楽しそうにニコニコ顔だ。お嬢様は笑い上戸らしかった。多分お嬢様の酒癖を知っているのは自分だけだとうれしかった。親も兄弟もこの楽しい酒癖を知らないだろう。
初めて酒に酔ったのだろう。終わった時には梨央はほほ笑みながら、まだ快感の波に浮いていた。時々鼻にかかった声を出した。
今まで教えているつもりだったのが今夜、完全に逆転してしまった。梨央の身体の奥に眠っていた性の女神が一気に目覚めた夜だった。梨央は快感が長引く体質のようだった。ぼんやり開いた口がなんだかとてもわいせつだった。
翌朝の梨央はなんとなく逃げるようなそぶりで目を合わそうとしなかった。朝食の最中に「昨夜はすごかったよ。」と声をかけると身を縮めて「ごめんなさい。」といった。一瞬なんで謝っているのかわからなかった。昨夜男を悩殺した女は朝になると自信なげにうつむいた。
「なんで謝るの?あんまり色っぽくてもう夢中になっちゃったよ。君は凄い。」「ごめんなさい。」「謝らなくていい。自慢してもいいくらいだよ。まあ、あんまり大っぴらに言うこっちゃないけど。」というとまた「ごめんなさい。」とあやまった。「やられた」と思った。
続く
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