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少年少女 福島聡

誰でも昔は少年か少女でしたね。

先日、ネットを介して知り合った友人と雑談していて、オムニバス形式の漫画に弱いということなのでこの「少年少女」をおすすめしました。先程早速届いたそうです。
「なにこれすげえいいじゃん」とのこと。良かったです。

一巻冒頭、目次をバックにセリフのない漫画が展開されています(無声映画のような?)。
初めて読んだときはこの時点でかなり強く心をつかまれました。
廃屋を仲良し少年3人組が探検するという話ですが、こういうシチュエーションは男ならわくわくするものです。たいてい覚えがあるので。

私事を書きますと、ぼくの場合は隣町の古びたキャバレーでした。
小学校低学年(1980年代半ば)の出来事だったと思いますが、従業員用出入り口に鍵がないを良いことに、何度かバックヤードに忍び込んだのを覚えています(備え付けの赤電話の周りなどによく小銭が落ちていたのです)。怖いオジサンに何度か怒鳴られたりましましたが、友達と一緒なら大して怖くもなかったですね。チラチラ行き交う綺麗なお姉さんにドキドキしたりもしました。

実は今そのキャバレーあった街にいまして、買い物帰りに近くを通りがかったりします。
アロハを着た女性を可愛らしくディフォルメした看板が、夕方の空にネオンで輝いて映えたのを今でも思い出します。

漫画の話に戻ります。先述の友人は「自動車、天空に。」という話が断突で面白かったそうです。
独身男でモノづくりが好きな方なら、心惹かれる話。Dr.スランプの則巻千兵衛博士が実際にいたらこんなライフスタイルなのかなと、ふと思ったりします。まあこれも漫画ですけどね。

読後感を簡単に例えますと「真冬に単館上映でやってるような映画を一人で見たあと、スターバックスのテラスでタバコを吸いながらぼうっとする」というところでしょうか。
切ないようなあったかいような不思議な感覚です。
福島聡さんの他の作品は、やや暗くてハードなストーリーも多いのですが(福神とか面白いですけど、「読みたくない時がある漫画ですね」)、この作品は一巻が面白く読めたなら、続巻も間違いなく楽しめます。黒田硫黄さんの「茄子」や山川直人さんの漫画が好きな方にもおすすめです。

ちなみに、非常に汚れやすい白を基調にデザインされた表紙ですので、古本で買う方はご注意を。
















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