2017年04月22日
知っておきたい!脳卒中とは?
知っておきたい!脳卒中とは?
「脳卒中」とは?脳の血管が障害されてしまうことによって、脳にダメージを受ける病気の総称です。
医学的には、「脳血管障害」といいます。
脳血管障害は大きく2つに分けられます。
@出血性脳卒中:脳の血管が破れ出血することで起こります。この出血性脳卒中は、「脳出血」と「くも膜下出血」に分けられます。
「出血性脳卒中」=「脳出血」、「くも膜下出血」
A虚血性脳卒中:脳の血管が詰まり、血液の流れが悪くなって脳にダメージが起こります。この虚血性脳卒中は、「脳梗塞」や「一過性虚血性発作」があります。
「虚血性脳卒中」=「脳梗塞」、「一過性脳虚血発作」
脳卒中の死亡率は改善したが、後遺症を抱えている人が増えている!
脳卒中にかかる人は現在も決して減っていはいません。高齢者が増えたため、脳卒中にかかる人は増え続けており、全国の脳卒中患者は170万人以上といわれています!
さらに、そのうちの3人に2人は、なんらかの後遺症を抱えているといわれています。定期健診の普及や治療の進歩などによって亡くなる方は減りました。が!しかし!一方で「寝たきり」や「手足の麻痺」、「言語障害」など深刻な後遺症に悩む人が増えています。
この後遺症、場合によっては介護が常に必要になることがあります。
さて、出血性脳卒中について説明していきます。
「出血性脳卒中」というのは、脳の血管が破れて出血するために起こります。出血すると、血管が破れてそこに血液が溜まっていきます。血腫という血の塊ですね。この血腫ができた部分の脳にダメージを負ったり、周囲の正常な脳を圧迫することがあります。
脳は、ブヨブヨとした柔らかい組織なのです。そのために、頭がい骨でおおわれています。さらに、頭がい骨の中で脳は、硬い膜とくも膜、柔らかい膜でおおわれていて、保護されています。
図にあるくも膜は、液体に満たされていて、脳は液体にぷかぷかと浮いている状態です。水の中にゼリーを入れて蓋をした感じかな?
出血性脳卒中の中で、くも膜下出血とは、このくも膜のほうで出血をした状態なのです。
くも膜下出血は60歳以降に多く発症するとされています。
くも膜下出血の主な症状は?
くも膜下出血の主な症状は、突然起こる激しい頭痛で、よく「バットに殴られたような」痛みだったり、「頭がガーンと割れるような」痛みと表現されることがあります。出血が脳内部まで達しなければ麻痺などは起こりませんが、もし脳内部まで出血が達すると手足の麻痺といった症状が現れます。しかも、くも膜下出血は、脳卒中の中で死亡率が高く、突然の症状があらわれたときは、すぐに脳外科に運ばなければなりません。
脳出血の原因!
脳出血の多くは、高血圧によるものが多いとされています。脳の血管に長い間、高い圧力がかかっていると血管は弱っていきます。弱くもろくなった血管は、膨れ上がって、破れてしまいます。
血圧が高い人ほど、出血の勢いが強くなり、症状も重くなります。
脳出血は、血圧が上がりやすい日中の活動時間や入浴前後、精神的ストレスや興奮したときなどの起こりやすいとされています。軽い症状の場合は、片方の軽い麻痺程度で済みますが、重症の場合は、意識がなくなり亡くなることもあります。重症の場合は、命は助かっても重度の麻痺や言語障害などの後遺症が残ることもあります。
高血圧の方は「まあ大丈夫だろう」などと決して思わずに、定期的に健康診断を受けるなどして高血圧の予防なども大切です。
次は、「虚血性脳卒中」について説明していきますね。
脳は、血管から酸素や栄養をもらっています。でも、血管が詰まってしまったり、流れが悪くなると、栄養や酸素が十分にもらえなくなってしまいます。栄養と酸素がもらえなくなった場所が部分的に障害されてしまいます。
虚血性脳卒中の代表が、「脳梗塞」と「一過性脳虚血発作」ですね。どちらも脳に十分な血液がいかなくなってダメージを負うのですが、一過性という言葉は、一時的なもので、1日程度時間がたつと回復します。完全に血管が詰まったものは「脳梗塞」というわけです。
ただし、一過性だからといって安心はできません。一過性脳虚血発作があった方となかった方の場合では、脳梗塞を起こす危険性が10倍高くなるからです。
脳梗塞の原因とは?
脳の血管を詰まらせてしまう原因は、大きく2つに分かれます。
@脳血栓:脳の血管の中に血の塊ができてしまうこと
A脳塞栓:心臓など他の場所にできた血栓(血の塊)が脳の血管に飛んで行ってしまうこと
@の脳血栓の場合、血管にできてしまう血の塊の原因は動脈硬化です。血管の中にコレステロールが溜まってしまって血管が傷つきやすくなってしまいます。すると、傷ついた血管の中に血の塊ができてしまうのです。これは、ゆーっくりと血の塊ができていくので、症状も「手足のしびれ」から「手足の麻痺」とゆっくりと進んでいきます。
Aの脳塞栓の場合、脳以外でできた血栓はほとんどの場合は心臓で心臓でできた血栓が脳の血液まで流れていって詰まらせてしまします。脳の血管は少しずつ枝分かれして細くなっているので、細くなっていて詰まりやすい場所に流れ着きます。しかし、大きな血管で詰まってしまうと症状は重症化していまします。しかも、いきなり詰まるので、症状は急に現れます。
次は麻痺について説明します。
脳へ血液がいかなくなると、5分で脳細胞は死んでしまいます。脳は、手足を動かしたり、目で見たり、聞いたり、物を触ったりする感覚、話したり言葉を理解したり、計算したり、左右がわかったり、自分の手足が自分のものだとわかったり、服や道具の使い方、バランス感覚や平面なのか立体的であるのか判断したりしています。脳は、右左がくっついてひとつになっています。右の脳は、左半身を動かし、左の脳は右半身を動かしています。このため、左の脳がやられてしまうと、右半身麻痺といった手足が動かなくなったり、感覚がわからなくなってしまいます。脳の部位によって出る症状は様々です。
もし、意識がはっきりしていても、バランスが取れなくなったり、手足がしびれたり、ろれつが回らなくなったりすると疲れかな?と思わずに注意することが必要ですね。
次は、予防について紹介します。
ここでは、脳梗塞の予防について紹介します。脳梗塞は、動脈硬化が原因のものを紹介しましたが、この動脈硬化は、「加齢」 「高血圧」 「コレステロール」 「糖尿病」 「喫煙」の5大危険因子があります。「加齢」はどうしようもないのですが、その他は自己コントロールすることで回避できるので、脂肪の摂りすぎは控える、食べ過ぎ飲みすぎに注意する、運動する、喫煙量を減らすなど習慣的に予防することが大切です。長年の生活習慣が原因になってくるので一度自分を見直すきっかけになるとよいと思っています。
「脳卒中」とは?脳の血管が障害されてしまうことによって、脳にダメージを受ける病気の総称です。
医学的には、「脳血管障害」といいます。
脳血管障害は大きく2つに分けられます。
@出血性脳卒中:脳の血管が破れ出血することで起こります。この出血性脳卒中は、「脳出血」と「くも膜下出血」に分けられます。
「出血性脳卒中」=「脳出血」、「くも膜下出血」
A虚血性脳卒中:脳の血管が詰まり、血液の流れが悪くなって脳にダメージが起こります。この虚血性脳卒中は、「脳梗塞」や「一過性虚血性発作」があります。
「虚血性脳卒中」=「脳梗塞」、「一過性脳虚血発作」
脳卒中の死亡率は改善したが、後遺症を抱えている人が増えている!
脳卒中にかかる人は現在も決して減っていはいません。高齢者が増えたため、脳卒中にかかる人は増え続けており、全国の脳卒中患者は170万人以上といわれています!
さらに、そのうちの3人に2人は、なんらかの後遺症を抱えているといわれています。定期健診の普及や治療の進歩などによって亡くなる方は減りました。が!しかし!一方で「寝たきり」や「手足の麻痺」、「言語障害」など深刻な後遺症に悩む人が増えています。
この後遺症、場合によっては介護が常に必要になることがあります。
さて、出血性脳卒中について説明していきます。
「出血性脳卒中」というのは、脳の血管が破れて出血するために起こります。出血すると、血管が破れてそこに血液が溜まっていきます。血腫という血の塊ですね。この血腫ができた部分の脳にダメージを負ったり、周囲の正常な脳を圧迫することがあります。
脳は、ブヨブヨとした柔らかい組織なのです。そのために、頭がい骨でおおわれています。さらに、頭がい骨の中で脳は、硬い膜とくも膜、柔らかい膜でおおわれていて、保護されています。
図にあるくも膜は、液体に満たされていて、脳は液体にぷかぷかと浮いている状態です。水の中にゼリーを入れて蓋をした感じかな?
出血性脳卒中の中で、くも膜下出血とは、このくも膜のほうで出血をした状態なのです。
くも膜下出血は60歳以降に多く発症するとされています。
くも膜下出血の主な症状は?
くも膜下出血の主な症状は、突然起こる激しい頭痛で、よく「バットに殴られたような」痛みだったり、「頭がガーンと割れるような」痛みと表現されることがあります。出血が脳内部まで達しなければ麻痺などは起こりませんが、もし脳内部まで出血が達すると手足の麻痺といった症状が現れます。しかも、くも膜下出血は、脳卒中の中で死亡率が高く、突然の症状があらわれたときは、すぐに脳外科に運ばなければなりません。
脳出血の原因!
脳出血の多くは、高血圧によるものが多いとされています。脳の血管に長い間、高い圧力がかかっていると血管は弱っていきます。弱くもろくなった血管は、膨れ上がって、破れてしまいます。
血圧が高い人ほど、出血の勢いが強くなり、症状も重くなります。
脳出血は、血圧が上がりやすい日中の活動時間や入浴前後、精神的ストレスや興奮したときなどの起こりやすいとされています。軽い症状の場合は、片方の軽い麻痺程度で済みますが、重症の場合は、意識がなくなり亡くなることもあります。重症の場合は、命は助かっても重度の麻痺や言語障害などの後遺症が残ることもあります。
高血圧の方は「まあ大丈夫だろう」などと決して思わずに、定期的に健康診断を受けるなどして高血圧の予防なども大切です。
次は、「虚血性脳卒中」について説明していきますね。
脳は、血管から酸素や栄養をもらっています。でも、血管が詰まってしまったり、流れが悪くなると、栄養や酸素が十分にもらえなくなってしまいます。栄養と酸素がもらえなくなった場所が部分的に障害されてしまいます。
虚血性脳卒中の代表が、「脳梗塞」と「一過性脳虚血発作」ですね。どちらも脳に十分な血液がいかなくなってダメージを負うのですが、一過性という言葉は、一時的なもので、1日程度時間がたつと回復します。完全に血管が詰まったものは「脳梗塞」というわけです。
ただし、一過性だからといって安心はできません。一過性脳虚血発作があった方となかった方の場合では、脳梗塞を起こす危険性が10倍高くなるからです。
脳梗塞の原因とは?
脳の血管を詰まらせてしまう原因は、大きく2つに分かれます。
@脳血栓:脳の血管の中に血の塊ができてしまうこと
A脳塞栓:心臓など他の場所にできた血栓(血の塊)が脳の血管に飛んで行ってしまうこと
@の脳血栓の場合、血管にできてしまう血の塊の原因は動脈硬化です。血管の中にコレステロールが溜まってしまって血管が傷つきやすくなってしまいます。すると、傷ついた血管の中に血の塊ができてしまうのです。これは、ゆーっくりと血の塊ができていくので、症状も「手足のしびれ」から「手足の麻痺」とゆっくりと進んでいきます。
Aの脳塞栓の場合、脳以外でできた血栓はほとんどの場合は心臓で心臓でできた血栓が脳の血液まで流れていって詰まらせてしまします。脳の血管は少しずつ枝分かれして細くなっているので、細くなっていて詰まりやすい場所に流れ着きます。しかし、大きな血管で詰まってしまうと症状は重症化していまします。しかも、いきなり詰まるので、症状は急に現れます。
次は麻痺について説明します。
脳へ血液がいかなくなると、5分で脳細胞は死んでしまいます。脳は、手足を動かしたり、目で見たり、聞いたり、物を触ったりする感覚、話したり言葉を理解したり、計算したり、左右がわかったり、自分の手足が自分のものだとわかったり、服や道具の使い方、バランス感覚や平面なのか立体的であるのか判断したりしています。脳は、右左がくっついてひとつになっています。右の脳は、左半身を動かし、左の脳は右半身を動かしています。このため、左の脳がやられてしまうと、右半身麻痺といった手足が動かなくなったり、感覚がわからなくなってしまいます。脳の部位によって出る症状は様々です。
もし、意識がはっきりしていても、バランスが取れなくなったり、手足がしびれたり、ろれつが回らなくなったりすると疲れかな?と思わずに注意することが必要ですね。
次は、予防について紹介します。
ここでは、脳梗塞の予防について紹介します。脳梗塞は、動脈硬化が原因のものを紹介しましたが、この動脈硬化は、「加齢」 「高血圧」 「コレステロール」 「糖尿病」 「喫煙」の5大危険因子があります。「加齢」はどうしようもないのですが、その他は自己コントロールすることで回避できるので、脂肪の摂りすぎは控える、食べ過ぎ飲みすぎに注意する、運動する、喫煙量を減らすなど習慣的に予防することが大切です。長年の生活習慣が原因になってくるので一度自分を見直すきっかけになるとよいと思っています。
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