2020年04月13日
カミュ 『ペスト』
新型コロナウイルスのパンデミックから、フランスの作家アルベール・カミュが1947年に発表した小説「ペスト」が、国内外で売れているそうです。
新型コロナと同じくペスト菌という見えない敵による不条理と戦う人間模様から、多くの教訓も汲み取れると思います。
参考
名著77 カミュ「ペスト」:100分 de 名著
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/77_camus/index.html
「ペスト」はナチスドイツ占領下のヨーロッパで実際に起こった出来事の隠喩だといわれる。過酷な占領下で、横行した裏切りや密告、同胞同士の相互不信、刹那的な享楽への現実逃避、愛するものたちとの離別等々。カミュ自身がレジスタンス活動の中で目撃した赤裸々な人間模様がこの作品には反映している。それだけではない。「罪なき人々の死」「災害や病気などの避けがたい苦難」「この世にはびこる悪」……私たちの人生は「不条理」としかいいようのない出来事に満ち溢れている。「ペスト」は、私たちの人生そのものの隠喩でもあるのだ。
関連
感染症と人類の文明の発展について書かれたノンフィクション。
ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』
タグ:カミュ 100分 de 名著
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