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2014年04月16日
『ショーンオブザデッド』 志村後ろからのクイーン
監督のエドガーライトは同じ主演で『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン』も作っています。こちらはアクションコメディの傑作です。知名度がまだ低いので、ぜひ多くの人に観てもらいたい。ほのぼのコメディかと思いきや、後半の怒涛の展開は、予想のだいぶ上を行きました。
ショーンオブザデッドは、ホラーコメディの傑作です。ホラーの中に細かいコメディ要素をどんどん入れてきます。
内容は、町の人々がゾンビになり襲ってくる話です。
話の筋はオーソドックスですが、所々に笑いを入れてくるセンスが光っています。
以下、内容のネタバレあり。
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ゴミ箱に捨てた花、庭に捨てたレコード、パブのカウンターの銃、彼女の部屋で投げつけたタバコなど、細かい伏線が効いてます。この細かい小道具の伏線の上手さが評価が高い理由だと思います。
デブ男のゲーム好きも後半とラストに活かされます。
ラストもなかなか良いです。
オープニングで、町の風景を映して行きます。
町に異変が起きてから、主人公は異変に気付かないまま、しばらく町を歩きます。同じカメラアングルで見せるので、観客は町の異変に気がつきます。遠くに歩くゾンビ、モノが破損している状態、飛び散った血痕、観客はこれに主人公より先に気付き、「志村後ろ」状態を味わえます。これも笑いの要素になっています。
今作はゾンビ映画としては珍しく、ほとんど昼間に話が進みます。
この為、特に前半が割と陽気な雰囲気で進みます。そして後半に結構追い込まれて行きます。この緩急の切り替えがうまかったです。
後半のクイーンの「Don't Stop Me Now」に合わせてゾンビを叩いて行くところは名場面。
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『平成ライダーvs昭和ライダー』 巧は相変わらず猫舌だった
が正式タイトル。
まず。予想以上に面白かったです。
客層は親子連れのほか、友達連れ、単独など意外と幅広かったです。サービスデーとはいえ、平日にも関わらず結構お客さんが入っていたので、まだこのシリーズは強いな、と感じます。
結末は確かに何だよ!という無理矢理感があって、わざわざ無駄に戦わせて、もう一つの結末はDVDで観てね、という印象が強かったです。が、それ以外は基本なかなか良かったです。
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やはり、オリジナルメンバーが出てくるのは、平成ライダーを観てきた人間にとっては嬉しいものです。
ディケイドの士、555の巧、Wの翔太郎が揃ったのは嬉しい。後半でちょっと出た晴人も。役名をすぐ思い出せるので、やはり楽しかったんだな、と思います。
藤岡弘、ももちろん。
555の草加のエピソードはそういえばそんなことあったな、という感じで忘れていました。
ただ、やはり巧はちょっと歳とったなあ、と思いました。かわりに出番は思いのほかありました。今回の主役に近かったです。
テレビシリーズの撮影と並行して撮影が行われる為、どうしても現ライダー鎧武の出演者の時間が限られます。今回は、これまでのシリーズのキャストでそこを補っていました。
トッキュウジャーは今回初めて観ました。あの名乗り、巨大ロボ乗車前に改札通るのや、間もなく必殺技の電光掲示板に笑いました。
司のパフェがデカイところは少し笑い起きていました。
巧の猫舌をキチンとやってくれたのは嬉しい。しかし、初見の人にはよく分からないかも。
オートバジンのロボ変形は今観てもカッコイイ。
ラストの蛇足以外は、意外とよくまとまっていたと思います。
少年のエピソード、巧の苦悩、全ライダー出し、最新ライダーのフォーム全披露、キョウリュウジャーとトッキュウジャーまで出すてんこ盛り感。
この大戦シリーズはそろそろ厳しいのでは、と思いつつ、でも観る度にこのライダーはこんなことも出来るのか、とかそういえばこんな技あったな、と思えるので、なんだかんだで毎回観てしまいます。
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『白ゆき姫殺人事件』 ワイドショーの再現映像を再現する
良かったです。
1人の無実の女性が、ツイッタ―やテレビ報道で殺人事件の犯人に仕立て上げられていく話しです。
湊かなえ原作の映画化。
同じ原作者の映画『告白』はとてもよかったです。中島監督作としてもかなりダーク。松たか子の演技もかなりダーク。そして橋本愛がとても可愛い。関係者の告白、証言で進んでいく物語展開は今回と共通しています。
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監督は中村義洋。同監督の『ゴールデンスランバー』も面白かったです。無実の罪で逃げ回る、倍返しできない堺雅人が観れます。無実の罪で追われるという点は今回の白ゆきと似ています。
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今作は、話の展開がなかなか面白かったです。『告白』と同様に、登場人物が次々と告白、憶測語りをしていく展開。
湊かなえの映像化が好きな人、サスペンス映画が好きな人、出演者に興味がある人は観て損はないです。
以下、内容のネタばれを含みます。
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最初のタイトル画面で、ツイートの文字がタイトルになる演出は良かったです。
脇役で谷村美月、貫地谷しほり、染谷将太まで出てきたのは嬉しかったです。
ソロアイドルとして頑張る小野恵令奈も、思いのほか良い演技でした。ああ、こういう人いる、っていう。
そして金子ノブアキのなかなかにクソ野郎な演技!凄い、あれはベストキャスティングでした。
菜々緒の役はそんな嫌な感じもしなかったのですが、意図的だったのだと思います。犯人の犯行動機がすごく短絡的だったから。
あのオカッパ誰かなと思ってたら蓮佛美沙子!今回、あえて崩してます。『君に届け』の役がすごく良く印象に残っていたのですが、今回も良かったです。
そして井上真央は演技うまかったです。あんなにうまい人だったんですね。むしろ、うまいがゆえに脇役もこなせてしまう気がします。
綾野剛も軽薄なテレビマンの役がうまかったです。めんどくせーという雰囲気を台詞や姿勢で表現していました。
ラスト、職を失ったテレビマンが襲いに来るかと思いきやそこまでではなかったのはちょっとホッしました。
テレビのワイドショー表現がとても良かったです。カベミミ(壁耳)というまんまな意味なタイトル、生瀬勝久が胡散臭い司会者をやっているところ、テロップや再現映像、VTRを観た後のスタジオのリアクション、これらは非常によく出来ていたと思います。再現映像では弁当にLOVEの字があるのも意図的で良かったです。
キャンプで使った道具、バイオリニストの骨折あたりをきちんと伏線にしているのはすごいなと思いました。
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『クローズEXPLODE』 むしろ前作と戦っている
客層は20代〜40代くらいの男性が多く、カップルも結構いました。
内容はなかなか良かったです。
酷評もありますが、良い演技を引き出していた映画だと思います。
写真は渋谷TSUTAYAのサントラ展開。今回もワイルドサイドの友達へ〜が流れます。
前2作の映画、原作と比べられるので、どうしても厳しい目で見られてしまうのは仕方ないです。
出演俳優に興味がある人は観て損はないと思います。
以下、内容のネタばれを含みます。
ご注意下さい。
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まず、もう一つだった点。
・主人公のラストバトル。そこに行くまでの必然性が少し弱かった気がします。クローズゼロのような新星の滝谷が実質の王である芹沢にいどむ、という分かりやすい構図ではないからです。今回はどちらも自分探しをしている孤独(になりがち)な二人なので、絡ませるのが難しかったと思います。登場人物も多かったので、脚本はかなり苦労したと思います。もうちょっと早い段階から因縁をつけられるとまた印象が違ったのでは、と思います。
・キングである強羅がやられる描写が多い。せめて、もうちょっと勝つ描写が欲しかったです。
・バイクマン藤原は結構悪いことしているので、ラストはきちんと制裁を受けるほうがよかったと思います。拳がものをいう世界観なので。
以下、良かった点
・オープニングの長回しで主人公が不良を背景に歩いて行く映像、校舎と校庭をめいいっぱい使った(人もたくさんいる!)キングのケンカ場面は特に良かったです。
・出演者の演技は皆良かったです。演技力に差はありましたが、こういう映画ではそれも味になっていたと思います。
・東出昌大は表情が良かったです。『桐島、部活やめるってよ』の時も表情が良い印象がありました。あと、背が高いので強さに説得力がありました。本人のせいではないですが、見た目はもう少し不良寄りにしてよかったと思います。
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・勝地涼、やっぱり安定でした。「この人が出れば、まずそこは安心して観れる」と思う役者の一人です。今回、『あまちゃん』の前髪クネオに近い役でした。小栗旬監督の『シュアリー・サムデイ』にも出ていますが、その役にも近かったです。『亡国のイージス』のような真面目な好青年役もうまいので、なんでも出来る人ですね。最近、クドカンプロデュースで、「涼 the guraduater」名義で歌手デビューもしています。
https://www.youtube.com/watch?v=eYcUOdx0B60
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・柳楽優弥は、『誰も知らない』以来で観ました。もう10年たってたんですね。子役で注目浴び過ぎて相当プレッシャーだったようですが、ちゃんと役者を続けていたんですね。
今回、強羅という役で目を見開いてすごい表情をしていました。
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・岩田剛典とELLYは三代目J Soul Brothersのメンバーだったんですね。三代目J Soul Brothersは去年のa-nationで観ましたが、会場の周囲の観客の熱気が一気に上がるぐらい人気だったことを思い出します。ともに結構いい役で演技も良かったです。
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という感じで、コミックや映画前2作と比べると色々粗探しされやすいですが、一つの映画としては面白いです。
良かったらどうぞご覧下さい。
ジブリ新作『思い出のマーニー』で高月彩良と有村架純がWヒロイン
ちなみに今作は、『借りぐらしのアリエッティ』の米林宏昌監督作品となります。
『借りぐらしのアリエッティ』をまだ観れていない人はぜひ観て欲しいと思います。
壮大な世界観や感動ストーリーはありませんが、非常にジブリらしい動きのある楽しいアニメです。キャラクターの動きと、自然や小さい世界の描写、音楽が良いです。
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有村架純は『あまちゃん』で春子の若い頃を演じていました。昭和のアイドル感がよく出ていて、かつコメディ演技もうまく可愛かったです。CM出演も多いので知ってる人も多いと思います。とてもいい演技をします。『SPEC』にも出ていました。
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高月彩良は去年のアイドルイベントで観ました。アイドルグループbump.yの一員です。bump.yはメンバー全員女優という美人揃いですが、知名度はいまいち高くありません。この機会にグループが注目されるといいですね。高月彩良はメンバーの中でもショートで背が高くカッコよかったです。美人揃いの中でも体格的に目立ってました。アルバムのジャケ写でも高いことが分かります。
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映画マーニー、期待しています。続きを読む...
フラッシュバックメモリーズ4D 特別な映像音楽体験
20140414 渋谷www
これは予想以上の面白さでした。
3Dメガネをかけて3Dの映像を観つつ、その映像の前でリアルにいるアーティストが演奏する、というかなり珍しいイベントです。
3D映像を観ながらのライブは以前体験したクラフトワーク以来です。
まだ珍しいけれど、今後こういうライブは増えていくのでは、と思います。というか、増えて欲しい。
もともとは、ディジャリドゥ奏者GOMAのドキュメンタリー映画。
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90年代後半からディジャリドゥ奏者として活動しているGOMAが2009年に交通事故にあい、記憶障害となる。普通の生活もままならなくなったが、リハビリを重ねて、なんとか2011年にライブに復帰する。映画は復帰後ライブするGOMAを手前に、奥にこれまでの彼のライブ映像や家族映像を設置し、記憶の階層を視覚的に分りやすく見せる。
今回はさらにその映像の手前に本人がいる。そういった趣向です。
フラッシュバックメモリーズ スペシャル・エディション<2枚組> [DVD] 新品価格 |
まず、ディジャリドゥという楽器自体が珍しい。ブブゼラのような長い筒で吹いて音を出す。低くて不思議な響きの音がします。このディジャリドゥが長い筒なので3D映像になった際に、良い飛びだし具合になります。
GOMAとバンドメンバー(パーカス2人、ドラム1人)が飛び出して、そこにいるかのように見える映像。
さらにその手前にリアルなメンバーが実際に演奏している。
映像内と同じ曲を演奏をしていて、過去の自分たちとセッションしているような感じになる。
同じ人が演奏していても映像の中の動きと微妙に異なる。服装も映像の中のGOMAは白い服で、実際目の前にいたGOMAは黒い服でした。あえて、そうしたのだと思います。
手前の演奏者が過去の3D映像の自分たちからパワーをもらっている。更にその後ろの過去のライブ映像からパワーをもらっている。そういう雰囲気です。
観客は手前のリアルな演奏と背後の3D映像のセッションを同時に体験し、さらにバンドの過去を3Dの背景映像で知る、という感じです。
後半のGOMAが3Dの自分と向き合って演奏するところは不思議な感動がありました。
言葉で説明するのが難しいのですが、期待以上の面白さでした。
映画本編がライブと同時に終わり。アンコールで(映像なしですが)また曲をやってくれました。
今回の映像は一度作った映像から音楽をぬいて作りなおしたそうです。また、3Dも普通の映画だと飛びだし具合を規制されているが、今回はライブということで普通の映画よりもよく飛び出している映像が可能だった、ということです。GOMA本人が言ってました。
できれば全国の色々なところでこの形態のライブをやって、色々な人に体験してもらいたいです。他アーティストでも観てみたい。3D映像はこういう使い方があったのか、と新たな発見でした。
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