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2022年01月25日
アフリカの「M-PESA」から見える、みんなの銀行の未来
皆さんこんにちは。元損害保険会社員のKoh+です。
日本初の完全デジタルバンクとして只今絶賛フィーバー中のみんなの銀行ですが、「何が凄いん??(^q^)」と思う方もいらっしゃると思います(私も)
今回の記事は、既存の銀行システムを根本から覆すかも知れないこのサービスを、アフリカで猛威を奮っているある事例を参考に解説しました。
どうぞお楽しみください。
今回の記事は以前のこちらの記事↓の続きといえば続きですが見てなくても大丈夫です
銀行業界をぶち壊す「みんなの銀行」がやばい
前記事の要約:みんなの銀行とは
・スマホと身分証があれば、誰でも今すぐ銀行口座が作れてしまう
・アプリベースで開発されているので銀行側のコストが異常に減らせる
・スマホで完結するので支店や銀行員がもういらない
利用者側からすると「ネット銀行の延長的な感じね」という印象ですが
銀行側からすると、完全にデジタル上で完結してしまう銀行が成立してしまうため、これまでの銀行として積み上げてきたシステムやアセットが崩壊してしまうので、銀行業界をぶち壊すのでは?という意味を込めて
や ば い ・ ・ ・
と表現させていただきました。
みんなの銀行の将来性
前回の記事から再三に渡り、「スマホで銀行のシステムが完結してしまう」ということを言ってきましたが、これが本当に凄いことなのか、いまいちピンときてない方々もいると思います。
なので具体例を用意いたしました。
それが、今アフリカで爆発的に広がっているモバイル送金サービス
「M-PESA」
です。
アフリカでは銀行を持たずスマホで完結する「M-PESA」が生活基盤になっている
アフリカは、中国、インド、その次に世界を握るであろう覇権国としていま一部では話題になっています。
なぜかと言うと、2050年には人口増加率から推測すると、世界の人口の三分の一近くがアフリカ人になることがほぼ確定しているからです。
その数はなんと25億人
人口増加率
引用:https://drive.media/posts/14786
そんなアフリカでは2019年時点で2200万人がM-PESAを利用して生活しています。
M-PESAができることは
・Send Money(送金)
・Withdraw Cash(引き出し)
・Buy airtime(通話料購入)
・M-Shwari(銀行口座機能)
(預金をしたりローンを組むことなどができる、いわゆる口座機能。M-PESAとは別に登録が必要。)
・Lipa na M-PESA(支払・決済)
(電気代や水道代・学費などの支払いを自動的に決済してくれる機能)
・My account(アカウント情報)
です。
そうなんです。銀行とほぼ同じ機能がモバイル端末で完結してしまっているんです。
アフリカは一部の富裕層しか銀行口座を持つことができない現状に対して、デジタル革命により銀行口座を持つというハードルを飛び越えてその先へいってしまいました。(リープフロッグ)
そして現在のアフリカ人口の最も多い、ボリュームゾーンと言われる世代はなんと20歳前後です。(日本は40代後半)
つまり、今後の世界の覇権を握る(人口的に)国は銀行口座を持たず、スマホor携帯電話で生活を成り立たせてしまう時代がすぐそこまで来ているということになります。
スマホが出たばかりの頃は、「私はガラケーでいいわ、、、」と言っていた人達が今ではスマホを使いこなしているように、技術が後退することはありません。
もし、これからの若い世代がスマホで完結する銀行口座を使いこなすようになってしまえば、わざわざ支店に行って銀行を使用するということは今後無くなっていくでしょう。
そうなった時に既存の銀行業界がどうなるのか。
銀行というシステムがどうなっていくのか、想像に難くないのではないでしょうか。。。
開発したのは地銀の「福岡銀行」
余談にはなりますが、この「みんなの銀行」を開発したのはまさかの地銀「福岡銀行」です。
既存の銀行業務を奪うかのようなデジタルバンクを生み出したのが地銀だというのは、何か胸が熱くなるものがありますね←
福岡銀行は「世の中は今後、既存の銀行システムがいらなくなるだろう」という予測を立て、国内で先手を打ったのだと思います。
ちなみにみんなの銀行の開発に協力したのはコンサル会社「アクセンチュア」です。
コンサルって凄い。。。
まとめ
・銀行のシステムはスマホで完結していく
・アフリカでは既に銀行がなくても生活できる世界になっている
・技術はもう過去にもどらない
・地銀がデジタルバンクを開発するという本気度
というわけで今回の記事は以上になります。
デジタルバンクに興味を持っていただけたら幸いです。回し者ではないですぅ←
今回の記事は以上になります。ご視聴ありがとうございました。
それではまた次回お会いしましょう。
2022年01月05日
銀行業界をぶち壊す「みんなの銀行」がやばい
皆さんこんにちは。元損害保険会社員のKoh+です。
今回の記事は、2021年5月28日にサービスを開始した日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」についての記事になります。
最近広告なども積極的に出しており、なんか聞いたことあるよ!という方もいるのではないでしょうか。
要するにネット銀行みたいなもんでしょ??と私も高を括っていたんですが調べてみると
これ、今後の銀行業界変わるんじゃね??
と驚愕するとんでもないサービスだったので、解説させていただこうと思います。
どうぞ最後までお楽しみください。
みんなの銀行でできること
まずはみんなの銀行のサービスの内容をまとめました。
@アプリで口座開設(最速10分で口座開設)
スマートフォンでアプリをダウンロードすることでいつでも口座が開設できます。めんどくさい書類の郵送などは不要。
必要なものは「運転免許証・パスポート・マイナンバーカード(個人番号カード)・住民基本台帳カード ※写真付き・官公庁から発行された書類のどれか1つ」だけ
AWallet(普通預金)
みんなの銀行では普通預金のことをWalletと読んでいます。
キャッシュカード・現金を持ち歩くことなく、お支払いから、振込み、ATM入出金まで、いつでもどこでもスマートフォンオンリーで利用することができます。
Bデビットカード自動発行
デビットカードがスマートフォンで使えるから、スムーズなお買い物が可能に。すぐにウォレットに反映されるからクレジットカードより便利。
デビットカードの還元率は0.2%ですが、プレミアムに加入すると還元率は1%になります。(これはデビットカードで還元率がかなり良いと言われる楽天デビットと同じ数値です。)
【還元率1%!?】楽天デビットカードが思ったより使える件
↑楽天デビットカードの記事ですよろしければ見てください
Cカードレスで入出金できる
セブン銀行のATMならアプリを使っていつでも現金が引出せます。もちろんウォレットに預入れも可能。
Dアプリで振り込みができる
手元で簡単に振込ができるので、わざわざ銀行のウェブサイトを開いて手続きをするストレスとはおさらば。
EBox(貯蓄預金)
貯蓄預金の中に仮想の「ボックス」を作ることができます。あなたのお金を簡単に整理・整頓することができる「箱」のイメージで、様々な目的に応じて、シュッと簡単にお金を仕分けることができます。
FCover(プレミアムサービスの追加機能)
あらかじめ契約していれば、急な出費や支払があっても最大5万円まで自動で立替えてくれます。
最大5万円まで。
カードローンではないので利息なし。
※審査あり
以上メイン機能7点になります。
特筆すべき点は
@アプリで口座開設(最速10分で口座開設)
EBox(貯蓄預金)
FCover(プレミアムサービスの追加機能)
の3つですかね。
@に関しては、そもそもアプリを初期ベースとして開発しているので、これだけスピーディな口座開設ができるのだと思います。
ネット銀行は結局、ブラウザ上の膨大なシステムを操る一つのツールとしてアプリが提供されているだけなので速さに関する違いは顕著です。
Eは皆さん欲しかったサービスなんではないでしょうか。
上記の画像のように口座内で目的別に仕分けることができます。
これまでは貯蓄用にわざわざ別の口座を作成したりして、口座内でお金を仕分けることができませんでした。
なのでついつい使いすぎてしまったり、別の管理アプリでお金を管理するという謎の一手間を加えるなどしていたことがこのアプリ内でシームレスに完結します。
Fに関してはわざわざ金利が鬼高いカードローン、リボ払いなどを契約することなく5万円までなら無利子で貸してくれるのはいいのではないでしょうか。
まあ無利子と言いつつも月額600円のプレミアムサービスに加入しないと使えないというのは抜け目ないところですね、、、。
デジタルバンクってネット銀行とそんなに変わらなくない?
以上の特徴を読んでいただいた結果
「なんか凄そうなのはわかったけど、ネット銀行とは何が違うの?そんなに変わらなくない??」
と思った方が結構いると思う(私も)のでその点について解説します。
実はデジタルバンクとネット銀行の明確な違いについては決められていないようです。
あくまでユーザー目線で考えるとそこまで違いはありません。強いて言うならば現時点では、口座開設のスピードとユーザーの使いやすさ(UI)くらいではないでしょうか。
ただサービスを提供する側(銀行)から考えると違いは明確です。
従来の支店を持つ銀行と、ネットデジタル銀行の違いはこれです↓
デジタルサービス部門と従来型サービス部門では、顧客当たりの収益率にかなりの差(概ね2倍程度)が出ていると言われています。
支店や銀行員を必要としないデジタルを通じたサービスは、収益効率が高いことが証明されています。
人件費や実店舗分の費用が浮くので銀行としても収益性が上がり、その分ユーザーへの還元もしやすくなるのは大きなメリットですね。
最近地銀の崩壊が近いと言われているのも、こうしたネット系の銀行に国民が乗り換え出したことが原因と言われています。
次にデジタルバンクとネット銀行の違いですが
「バックエンドのシステムが本質的に異なる」
ここが大きな違いのようです。
ネット銀行は、最近はモバイルアプリを提供していますが、アプリだけでサービスが完結するものではなく、残高照会やデビットカードの利用履歴照会など一部のサービスだけをアプリで展開していても、多くの金融サービス(送金や定期預金への預入れなど)は、ウェブサイトの銀行口座にアクセスすることを必要とします。
これは、サービスがデジタル化しているとは言えますが、デジタルバンクとは言えないと理解するのが適切だと考えます。
これに対しデジタルバンクは、スマートフォンのアプリ内で全取引が完了するのでユーザーにとっても銀行側にとっても、双方手間が少なくなるのがメリットと言えるでしょう。
具体的に何がやばいのかまとめると、、、
・スマホと身分証があれば誰でも今すぐ銀行口座が作れてしまう
・アプリベースで開発されているので銀行側のコストが異常に減らせる
・スマホで完結するので視点や銀行員がもういらない
利用する側の我々からすると、「ネット銀行の延長みたいなもんね」みたいな感じなんですが
既存の銀行側からすると、これでもし銀行としての役割を完全に果たせるようになってしまえば「今までの銀行の設備費と人件費何だったん??」という状態になってしまうのではないかと思います。
銀行員の給料って高いですよね?その給料を何とかするために、色々な金融商品を売ってその手数料で儲けて、ATMの手数料を引き上げて、お金を貸して金利を稼いで、っていうことがこの破壊的なデジタル革命で一気に吹き飛んでしまうのではないでしょうか。
ということで続きはまだまだあるんですが、3000字超えてしまったので続きは次回の記事になります。すみません、疲れたんです、、←
次回は
あなたのスマホが銀行になる。完全デジタルバンク「みんなの銀行」
っていう記事になる予定なので気になった方は是非見てください。
今回は以上になります。
最後までご視聴ありがとうございました。
また次回お会いいたしましょう。
タグ:みんなの銀行