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2017年11月05日
見えないほうがよく見える・・・映画『座頭市』(2003年)
日本公開日: 2003年9月6日
街道を歩いていた座頭市、そこへごろつきが数人やって来ると、座頭市の目や武器の役目を担う仕込み杖を奪う。だが、市は仕込み杖を即座に取り返すと、目の前のごろつき2人を瞬時に斬った。それを見た他のごろつきは逃げ出した。
その頃、別の街道では病人の妻を連れた浪人と茶屋では女芸者2人が休んでいた。一方、宿場町では町を仕切る銀蔵一家が理不尽なみかじめ料を百姓や町民にせがんでいた。そうして、市は道中でおうめという百姓女を手伝い、彼女の家にしばらく世話になる。
市は按摩でおうめを揉みながら、銀蔵一家による宿場町の様子を聞く。その夜、宿場では服部という浪人が病を患った妻の治療代を稼ぐため、仕事を探していた。そうして、酒場で銀蔵一家をその太刀筋で驚かせ、親分に認められた浪人は銀蔵一家の用心棒となった。
そして数日後のある夜に市は賭博場へ出かけると、そこでおうめの甥である新吉と出会う。新吉は市のおかげで大勝すると、町で声を掛けられた女芸者2人を雇った。座敷で楽しむ新吉だったが、市は女芸者2人の素性を見抜く。その後、追われる身になった4人はおうめの家に厄介となる。
『座頭市』を北野武監督が描いた作品。金髪というこれまでの座頭市とは風貌がだいぶ違い、さらにそこに笑いと音楽をプラスした独自な世界観を表現。勝新の太刀筋を再現はできませんが、そこは映像技術という時代のたまもので負けないくらいの演出がされていますよ。(こっちもいい)
2016年08月21日
勝新、最後の座頭市・・・映画『座頭市』
日本公開日:1989年2月4日
放浪の旅を続ける盲目の按摩師座頭市は、ある宿場町で牢屋に入っていた。飯の時間、飯と汁物が配られると市の周りにごろつきが集まり、市はご飯を奪われて汁物は地面にこぼされてしまうのだった。市は地面を這いずり回りながら地面の窪みに溜まったわずかな汁物をすする。
さらに、茶碗にわずかに残った米粒を食べていると鶴という男から茶碗に飯を分け与えてもらう。市は鶴に感謝しながら、飯にがっついた。その後、きつい罰を受けた市は出所し、海の傍にある知り合いの老人が住む家へと向かう。そこで老人と酒を酌み交わしながら、旅の話をする。
話が盛り上がる中、市は老人から着物と博打の種金を貰うと五右衛門一家が取り仕切る賭博場へとひと稼ぎしに向かった。その賭博場の二階では、役人の八州と親分の五右衛門が盃を交わすための会談が行われていた。その頃、市は賭博で順調に稼いでいた。
たんまり一両銭を稼いだ市は、賭博場を後にしようとすると五右衛門一家の輩から言いがかりを付けられ、袋叩きに遭ってしまうが菩薩一家の女親分おはんによって助けられる。すると、市は提灯を持たされ丁重に見送られるのだった。
この映画には、勝新太郎の息子や今は亡き、緒形拳や蟹江敬三やその他にも陣内孝則や片岡鶴太郎などが出演しています。(若い)名優ばかりなので演技に味があります。勝新太郎の流れるような太刀筋は観ていて気持ちが良いですね。座頭市シリーズは、旅の先でのいろいろな人との出会いや物語が描かれていて好きです。