2016年11月16日
遠い未来の人々へ警告します!! 映画『100,000年後の安全』
日本公開日:2011年4月2日
フィンランド・オルキルオト島にある放射性廃棄物処理施設オンカロ。そこでは、放射線廃棄物を処理するために地下へ掘削作業が続けられていた。この映画の監督マイケルは、未来人へ向けて警告メッセージを伝える。“ここへ来てはならない”と。
核燃料廃棄物管理会社の研究員はロケットに乗せて太陽に打ち込めば、害は無いと言う。しかし、オンカロ副社長はその案について、発射段階時でのリスクを持ち出す。しかし、双方は海底に沈めるという案については否定した。マイケル監督は、世界中にある放射性廃棄物の総量を聞く。
オンカロ管理部長は20万トン〜30万トンと答えた。フィンランドの原子力安全局医療部長は原子力エネルギーが発見され、人類は危険性を追求せずに使われてきた歴史を話し、放射線が人体に与える影響について説く。さらに、人間の五感で感知することができないことも。
中間貯蔵施設で働く職員たちは、水を張ったプールに慎重に放射線廃棄物を入れる。核燃料廃棄物管理会社の研究員は、水の中で10年〜1000年程それを補完できると語る。オンカロ管理部長は地上の環境が安定している状態での話で100年先でさえ、予測ができないことから保証はできないと語った。
映画の内容は、放射性廃棄物処理施設オンカロを舞台にマイケル監督自らが取材をして、未来の人々に向けてメッセージを送るというドキュメンタリー映像。中間貯蔵施設やオンカロ施設内部や専門家たちによる、放射線廃棄の今後の見解などが描かれています。
放射性廃棄物は害が無くなるまでおよそ10万年かかるそうです。原子力エネルギーで人類に大きな発展をしましたが、その代償に原子力廃棄物の処理に悩まされているのが現状。現在も研究はされていますが、有効な手段はまだありません。この映画を観て、現在されている放射性廃棄物処理は気休めという印象を受けましたね。このままでは・・・。
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