2016年10月24日
戦争を糧に生きる男・・・映画『ロード・オブ・ウォー』
日本公開日:2005年12月17日
ウクライナ移民としてアメリカ・ニューヨークに住むユーリーは家族が営む飲食店で弟ヴィタリーとくすぶった日々を送っていた。ある日、ユーリーはロシアンギャングの抗争を目の当たりにすると、銃に心を打たれてしまい、サブマシンガンUZIを手に入れた。
さっそく、ユーリーはUZIをギャングに売買する。そして、店に帰るとレジに売り上げの一部を入れ、厨房で調理しているヴィタリーに武器売買の事業に協力するように誘った。以降、ユーリーは高みを目指してヴィタリーと共に武器売買の事業を本格的に行っていく。
冷戦真っ只中の1983年、ベルリンで行われた兵器フェアでユーリはヴィタリーと共に会場を訪れ、数々の紛争や戦争で武器売買を行った大物の武器商人ワイズに接触して事業について話をしようとするが、素人扱いされてしまい、軽くあしらわれてしまった。
1984年、ユーリーは銃の闇取引に目を付け、レバノンで山積みにされていた中古のアメリカ製のアサルトライフルM-16をキロ単位で購入すると、様々な武器をムスリムやファシスト、アフガンに売りさばいた。銃の引き金が魅かれる度にユーリーは欲するモノを手に入れていくが・・・。
※実際の出来事に基づいた映画
戦争の闇を武器商人の視点で描いた映画です。様々な戦争が起こっている中で反政府組織や独裁者などを顧客にユーリーは必要悪な存在となっていきます。中には、政府ぐるみで武器・兵器を横流ししている国も描かれています。世界で最も人間を殺害した武器として有名なアサルトライフルのカラシニコフ(AK-47)は、現代の戦争でもその頑丈で扱いが容易なことから、テログループや少年兵まで幅広い戦場で使われていますね。
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