きみよblogーきみぶろー

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昔住んでいた時にお世話になっていた人に偶然出逢いました。
「こんにちはー、お久しぶりです」
と声をかけたのですが、怪訝な顔をされてしまいました。

私は、人違いだったのかと思い
「すみません。人違いでした」
と言って謝りましたが、いや、どう見てもあの人だ！
と思ったものの、その方も80歳近くなるので
私の事を忘れてしまったのだろう・・
と残念に思っていました。

その後、娘さんが私を追いかけてきました。
「お久しぶりです。その説はいろいろと・・・」
と話しかけてこられたので、
「先ほど、お母さんにお声をかけさせていただいたのですが、分かってもらえなかったようで・・」
と私がいうと
「違うんです。認知症で。。」
と話して下さいました。

娘である彼女もたまに分からなくなるようで
「買い物中は、しっかりしているんだけど片時も離れられないんです」
と言っていました。

日に日に分かっていた事がわからなくなって
最近では『靴を履く』という意味もわからない時もあるようで
裸足で外に出かけてしまう事もあるそうです。

娘さんは、そう話しながら少し涙ぐんでいました。
現実を受け入れられないと言っていました。

認知症に良いという事は何でもしているようでした。
「昔の優しい母に戻って欲しいだけなんです」
と言っていました。

私も長生きしていると認知症になるのでしょう。
最後まで子供の事だけはわかる母でいたいと思いました。

息子は、医療従事者です。
病院には「新型肺炎の恐れがある人」も沢山来ているようです。

新しく対策情報が入れば、都度講習があるようです。
朝晩、自身の検温もしているようです。

私は息子が大好きです。
小さく生まれて大きく育ちました。
「病院で働きたいんだ」
と、勉強を頑張り、その道を進み始め
やっと夢を叶えました。

息子には言いませんが
こんな危険なウイルスが流行し始めて
私は心配で心配で
息子の事を考えると涙が出ます。

あきらかに忙しくなったようで
ちゃんとご飯食べてるんだろうかとか
眠れてるのかなとか

LINEで聞きたいけれど、今は我慢しています。

どうかこれ以上日本に新型コロナウイルスが蔓延しませんように。
平和な日本が取り戻せますように。

親はいくつになっても子供の事を心配する生き物なんだと
今まさに実感しています。