2015年07月24日
最新作『インサイド・ヘッド』どのような試行錯誤を経て、キャラクターをデザインしたのだろうか?
ピート・ドクター監督が本作のアイデアを思いつき、共同監督のロニー・デル・カルメンと最初に話し合いをした際、彼らは大量のコンセプトアートを作成した。
ふたりは映画の基本的なコンセプトを発見するためにアイデアを出し合い、2年後にアート部門のメンバーが合流した。彼らは全員でデザイン画を描き、アイデアを出し合った。例えば、映画の中に登場するヨロコビは、子供たちが大好きな“星”のイメージがデザインの基になった。キャラクター・アート・ディレクターのアルバート・ロザーノは「アメリカでは宿題が上手にできると、先生たちが宿題に星のシールを貼ってくれることがあるんです。
そうすると子どもたちはハッピーになります」という。他にも花火やシャンパンの泡、女優のオードリー・ヘップバーンもヨロコビのデザインの源泉になったという。
様々なスタッフがデザイン画を描き、やがて、ロザーノが最終的なイメージをまとめて、彼らは彫刻づくりに入った。ピクサーのキャラクターは最終的に立体になるため、平面に描いたキャラクターを小さな彫刻にして、デザインのバランスや、正面以外から見たときのイメージが確認される。この際、他のキャラクターとのバランスも調整される。ヨロコビは4頭身ぐらいあるが、イカリは2頭身しかない。それでも観ていて違和感がないのは「彼らを一緒に置くことでバランスを取っている」からだ。
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