2014年03月24日
18日クリミア、ロシア連邦に編入、プーチン大統領、歴史に残る演説
プーチン大統領は18日、
クレムリンで、国会議員や閣僚らを前に演説を行い、
クリミア自治共和国の住民投票で
ロシア連邦への編入を求める民意が示されたことを受け、
クリミア自治共和国およびセヴァストーポリを
ロシア連邦に編入することを発表、
しかるべき合意に調印した。
大統領はまず、キエフの現政権の正当性に疑義を呈し、
住民投票への経緯を次のように振り返った。
「キエフの政権についたのは民族主義者とバンデラ主義者、
すなわち、第二次世界大戦の際にヒットラーに見方した者らである。
迫害が、テロが、殺人が始まった。
クリミア市民はこうした条件の中で、
自らの権利と生命の安全を守るよう、ロシアに頼んできたのである」。
「当然ながら、我々は、この頼みを顧みず、
彼らを悲惨な状態に置いたままにすることは出来なかった。
そんなことがあったら、それはただもう、背信行為だ」と大統領。
「クリミア市民は自らの運命を自ら決めるべきであった。
しかし、我々の西側の同僚たち(西欧諸国の首脳ら)は、
それ(クリミア住民投票)は国際法違反であると非難した。
彼らは制裁をちらつかせて、我々を脅迫した。
もっとも我々は、それでなくても、
大きな制約のもとで生きているのであるが。
しかし、ものには限度というものがある。
ウクライナに関しては、我々のパートナーたち(西欧諸国の首脳ら)は
限度を越えた」。
プーチン大統領はまた、中国への感謝を述べた。
「中国指導部はこれまでも今も、ウクライナ情勢の歴史的側面を
余すところ無くとらえようとしている」。
また大統領は、同様の立場を示している
インドを支持する旨も述べた。
「ロシアもまた、自らの決断を下さなくてはならない」と大統領。
ここで、様々な指標が上げられた。
「ロシアはクリミアに住まう市民の利益を擁護すべきだ」と考える
ロシア国民は95%に上っており、
「たとえ他国との関係が悪化したとしても
ロシアはすべきことをしなければならない」と考えるものは
83%に上っている。
さらに、「クリミアはロシアの土地だ」と考えるもものは86%、
クリミアのロシアへの編入に賛成するものは
92%に上っているという。
そして、クリミア市民の支配的多数、
ならびにロシア市民の絶対的多数がクリミアのロシア連邦への編入を
支持していることが告げられた。
「すべてはロシア自身の政治的決断にかかっている。
そしてロシアの政治的決断の根拠になり得るのは、
ただ、人民の意志のみである。
住民投票の結果を根拠に、また人民の意思に基づき、
議会に対し、クリミア自治共和国とセヴァストーポリ、
二つの新たな連邦構成主体をロシア連邦に編入するよう、
関連法案の採択を求める」
この発言をもって演説は終了。
引き続いてクリミア自治共和国とセヴァストーポリの
ロシア連邦への編入に関する合意への調印式が行われた。
ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン、
クリミア国家会議議長ウラジーミル・コンスタンチノフ、
クリミア閣僚会議議長セルゲイ・アクショーノフ、
セヴァストーポリ市長アレクセイ・チャールィが調印を行った。
http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-7398.html
ドキュメンタリー映画「なぜクリミアはロシアへ戻ったか」制作 (ビデオ)
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_03_24/270103492/
この記事へのコメント