ルーキー今村聖奈騎手（栗東＝寺島）が騎乗した２番人気のテーエムスパーダ（牝３＝五十嵐）が１分
５秒８のＪＲＡレコードで逃げ切り勝ちを収めた。デビュー都市の重賞初騎乗初制覇は史上４人目ながら
女性騎手では初めてです。 ４８キロの軽量ハンデを生かした度胸満点の騎乗が光り、ニューヒロイン
誕生を予感させた。
ニューヒロインの誕生といっていいほどの痛快な逃亡劇だった。サマースプリントシリーズの第２戦。
１２００Ｍの電撃戦とあって１７頭立てのレースは快速場がそろっていたが、ゲートを開くと大人びた
１８歳の女性騎手は迷わず先頭に立つ。このアグレッシブさ肝の太さが栄光をもたらした。あどけない
笑顔を浮かべながら涼しげなところが頼もしい。
「嬉しいです。チャンスある馬に乗せていただき馬は最高な状態に仕上げていただいていたので後は人が
ドウアプローチするかがカギだと思っていました。馬の力を信じて自信をもって乗れたのがよかったと
思います。」
時計は何と１分５秒８。９レースの芝２０００Ｍで１分５６秒８のレコードが飛び出しており、ある程度
の高速決着は予想していたとはいえ驚異的なタイムをマークして重賞初挑戦で初勝利を掴んだ。
ＪＲＡ女性騎手の重賞制覇は２０１９年カペラＳ（コパノキッキング）の藤田菜七子騎手以来２人目です。
ちなみに藤田はデビュー４年目にしての優勝でした。
スタートから１１秒４，１０秒０、１０秒４のハイラップを刻み前半６００Ｍは３１秒８で通過した。
この瞬間実況アナの声が裏返ったほどだ。しかし超高速馬場を計算したうえでテーエムエスパーダに
無理な負担をかけていなかった。
「昨日初めて小倉競馬場で乗せていただいて、今週の騎乗馬のラインナップは先行有利の減量を生かした
レースをすることが多くて昨日、今日と選考料で前め前めのレースをしました。その中で失敗してしまった
なと思うレースもあったのでいろいろ試行錯誤しながらこのレースに向き合いました」
足色は最後まで音得ることなく最後の直線でなんとターフビジョンで後続との差を確認するほど冷静さも
あった。
「セーフテイリードだと思ったので最後までハンドライドで追うことを意識していました。逃げ切る気
持ちよさを感じながら人馬一体になれたのではと思います。観客の方の声援も聞こえお客様に喜んでいた
抱けたら最高です。」と語っています。
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タグ：今村聖奈騎手重賞制覇
