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2016年02月12日

日本通信・三田会長「VAIOフォンの失敗は、私の責任だ。スマホを作ったことない会社に製造委託したり、ガラスメーカーが倒産したりで発売が遅れて、ブランド効果が薄まってしまった」

VAIOフォン.jpg
一体何が誤算だったのか。多くのファンの期待と

注目を集めたスマホは、どうやら不発に終わりそうだ。

MVNO(仮想移動体通信事業者)の草分けである日本通信は、

ソニーから独立したVAIO社と共同で「VAIOフォン」を

昨年3月に発表した。

日本通信は法人、個人向けの双方で販売してきたが、

2016年第3四半期(4〜12月期)にVAIOフォンの在庫評価減を実施。

この影響で、

同社の決算は14億円の営業赤字に転落し、通期でも15億円の営業赤字となる見通しだ。







在庫評価減の理由は「評価減をしておかないと、

法人向けにVAIOフォンをじっくりと売っていけないから」(福田尚久社長)だという。

すなわち、今後、 在庫を完売するのに法人向けで顧客と折り合った価格があり、

そこまで在庫評価を落とすというわけだ。


なぜ「VAIO」ブランドでも売れなかったのか
baio.jpg

発表当初、VAIOフォンは大注目を集めることになった。

5万1000円という高価格ながら、パソコンにおけるVAIOの

イメージとはかい離のある、

ごく普通のデザイン、スペックだったからだ。

VAIOフォンの発表当時、(どの通信会社の通信網でも利用できる)

SIMフリーの良い端末が出ていなかった。

われわれは、法人が一番評価するブランドがVAIOだと思っていた。

VAIOは今でもグローバルで力があるブランドで、しかも消費者の認知度も高い。

そこで、法人向けでも、消費者向けでもブランド効果があるVAIOを使えばよいと判断した。

私はソニーのコンピューター事業の立ち上げに深く関わったことがある。VAIO社とは、

ソニーから独立した後、「ノートパソコンだけでなく、

スマホ端末を作らなければVAIOというブランドは生き残れない」という考え方で一致し、

共同開発した。


一体、何が最大の誤算だったのか!


タグ:VAIOフォン
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