2020年10月20日
V37型スカイラインに乗ってみた
■若者のクルマ離れ
「若者のクルマ離れ」が言われて久しいですよね?クルマを所有すると使用頻度が低い所謂「サンデードライバー」であっても、車両購入する費用とは別に置いておくだけでも駐車場、保険といった固定費用が掛かり、都内であれば毎月2〜3万円は出て行く事でしょう。また乗れば乗るほどガソリン代、高速代、出先での駐車場代…とランニングコストも増加、その他にも自動車税、車検代(自賠責、重量税)…と「これでもか、これでもか、まだクルマに乗りたいのか!?…」と言わんばかりに税金が掛かって来る様な税制度となっており、実際は官民一体となった「自動車業界の若者離れ」だと思っています。これでは若者がクルマなど買わずに、他の娯楽へ行くのは当然のコトですね。
そんななか今年新卒で社会人となった私の20代の友人が「sorekaraxさん!サンナナ行きました!」と報告してくれました。彼は以前から実家のクルマを自分のクルマの様に乗り回しており(まるで私の学生の頃の様です)、大学の卒業旅行では実家のクルマで一人本州一周ツーリングしたという様な最近では珍しいタイプの若者です。会ってクルマの話をする度に「スカイライン欲しいんですよね〜社会人になったら買います…」と言っていたのを早くも実現したというワケです。(40代となった私は同世代の友人とは飲みや忘年会でも、もはやクルマの話なんてしませんので彼と話しをしているとどこか懐かしい感覚を覚えます。)…納車されたという事で早速お披露目してもらいました。2014年式、3.5ℓモデル、走行距離2.9万キロで乗り出し約260万円との事。新社会人にとってかなり大きな買い物だと思いますし、自分で買う最初の1台目がコレ…?(もう少しライトなヤツから…)という気がしなくもないですが、買ってみないコトにはわからないコトもありますし、260万円という大金を使ってみてわかるコト、(失敗も含めて)学ぶコトもたくさんあるでしょう。
■V37型スカイライン
かなり複雑な面構成の外装…
「スカイライン」は直6エンジン、FR、丸目4灯のテールランプの伝統…というのはもう20年ぐらい前の昔のハナシで、V35型以降、現行モデルも昔でいう「ミドルクラスの高級サルーン」ではなく「BMW5シリーズ」とか「アウディA6」あたりをターゲットとした「Eセグメント、アッパーサイズのプレミアムセダン」という位置付けの米国市場向けの商品といったトコロでしょうか。詳しいコトは知りませんが、現行モデルはメルセデス製の直4Egモデルもあったりしてここらへんに「クルマとしての出来はいいが、スカイラインとしては…?」とモデルチェンジする度に回顧主義者に叩かれてしまう「スカイラインという名前」に縛られる日本市場(一部のコア層)の難しさ、日産の葛藤を感じますね。
彼の運転で首都高を1周、私も少し下道を運転させてもらいました。クルマの良し悪しを語れる程乗っていませんが、普通に街中を転がす分には「(昔運転した事がある)32,33とは違うな…」とか「電動パワステのフィールだな…」「ドアが厚い(重い)ナ…」とか…。もうちょっと太いトルクと多段オートマで(米国の都市間ハイウェイを)イージードライブな感じなのかな…?とイメージしていましたが、アメ車感はありませんでした。案外タイトな車内ながら大きく感じるボディを大パワー、大トルクで蹴り出す感じでスポーティに味付けされてはいますが、クルマ好きなオッサンが買う「スカイライン」というよりは、経済的に成功したデキる外資系ビジネスマンがサラりと乗りこなす「21世紀のスポーツセダン」という感じで「INFINITY Q50」という方がしっくりくる様に感じましたね。
ランエボと比較するのは間違っているのは承知で書きますが、システムトータルの出力はランエボXよりありますが、やはり車重300kgの差は大きくアクセルを踏んでから加速が後から来る感じの味付けです。途中雨が降って来た事もありFR感はありました。内装は私のランエボと同じ様な年式のクルマなのに、随分近代感あるナ…と感じましたね。(まぁ2015年式とはいえ、ランエボXは2007年デビューで、2014年デビューのV37とは世代が異なりますが…)この辺はやはりターゲットをBMW、アウディとしているEセグメントのクルマ…といったトコロでしょうね。(ハッキリ言って、三菱の内装センスは他メーカーの2〜3周周回遅れという感じですから・・・)
■ゆとり・・・?
せっかくなんで「ランエボも運転してみなよ」と促したんですが「いや、自分AT限定なんですよ…」との返事。この辺「あ〜今どきの子はこうなのか(クルマ好きでもAT限定なのか)…」と驚きましたね。また私のランエボにも乗せて少し走ったんですが、駐車場での車庫入れ時に「えっ!?このクルマ、バックモニター付いてないんですか?」という驚愕の発言。これが若さか…と痛感しました。私も自分がオッサンである自覚はあるつもりなんですが、別にバックモニターはいらんだろ…
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