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2021年07月18日
敬称 「殿」
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年4月11日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。
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ビジネスで一般的な敬称として、「様」「御中」「さん」等があると思います。
その中で、弊社ではメールの宛名の敬称として「殿」が日常的に使われています。
入社時に教育される訳でも社内フォーマットの訳でもないので、「様」を使う人もいますし、
部署内などの近い人には「さん」を使う人もいますが、それでも何となくそのような社内の
雰囲気に染まっていってしまうのか、中堅社員以上の大半が「殿」を使っている体感があるのです。
「ビジネス 敬称 殿」で検索してみると、省庁が発行する公用文では「殿」が使われるのが一般的で、
ビジネスなどその他においても使われていることがあるそうです。
1952年に国語審議会が『これからの敬語』の中で「公用文の『殿』も『様』に統一されることが
望ましい」としたため、一部の地方自治体等では「様」への切り替えが始まり、「様」に統一する傾向は
進行中と言います。
また、本来は目上から目下の者への軽い敬称として使われるものだそうです。
目下の者であれば相手の性別を問わず使うことができるようですが、個人的には、国会にて
議員が「君」と男女問わず呼ばれるのと同じような時代錯誤な感覚を受け、好きになれません。
また、弊社で「殿」をメールの宛名の敬称として使用している人たちは、目上の人に対しても区別
することなく使っていて、尚更、古臭い慣習を思考停止で踏襲しているような印象があります。
2018年の朝日新聞デジタルの記事で、当時、衆院予算委員会初の女性委員長となった
野田聖子さんが、発言者を「さん」付けで指名したと取り上げられています。
衆/参議院の規則には「互いを敬称で呼ぶ」とあるだけなのに発言者を「君」付けで呼ぶ慣例に、
一石を投じたものでした。
私自身、近年は国会中継を見ることが殆どないので、国会の現状がどうなっているか把握して
いないのですが、公的機関・株式会社にかかわらず、相手に敬意を表すはずの場面で、ある意味
女性蔑視的な敬称がいつまでも使われているのはおかしいと思います。
「様」や「さん」で統一するというごく簡単なところから、ジェンダー平等な社会にしていきたい
ですね。
朝日新聞デジタル、「国会の『君』付け、ルーツは松陰? 野田聖子氏が一石」、
https://www.asahi.com/amp/articles/ASLC84DV9LC8UTIL01S.html、2018年11月8日公開。
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