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2021年07月10日
メイクの手間暇とすっぴんへの抵抗感の狭間で
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年3月28日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。
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新型コロナウイルスが国内でも流行り始めて一年。
この一年の9割をテレワークで過ごした私ですが、自宅でノーメイクで過ごすうちに
メイクをすることが億劫になり、いつしか友達との用事以外は殆ど家を出なくなりました。
そう、コロナ禍だからというよりもメイクにかかる手間暇が高いハードルになり、外出を
避けているのです。
「それならすっぴんで出かけなよ!」と思った貴方への回答(?)も含めて、私の感じている
ことをシェアしたいと思います。
@ジェンダー不平等性
まず考えてしまうのが、自分が男だったらもっと気軽に外出していただろうなということです。
最近ではメンズコスメも普及し始めましたが、男性がメイクをすることが受け入れられつつ
あるだけで、大半の男性がメイクをしていないのが現実です。
そして、では逆に、女性がメイクをしないことが受け入れられつつあるかと言うと、
そうは感じません。
また、現在外出に消極的になる程に好んでいないメイクを、出社していた平常時は毎朝しており、
それも自分の好きなメイクでなく“マナー“としてのメイクを受け身的にしていたと考えると、
直接強制されている訳ではないとはいえ、「女性はメイクをするべき」という社会的な暗黙の了解、
強要文化の存在を意識させられます。
A「メイクをする=美意識が高い」なのか
そもそも一般的に、メイクをする男性を見て“美意識が高い“と、反対に、すっぴんの女性を見て
“美意識が低い“、(死語になっていてほしいですが)“女を捨てている“等と評するように思います。
しかし、その“美意識“とは何なのでしょうか。
勿論ある程度の清潔感は他人と接する上で必要ですし、なりたい自分に近づくためのメイクを
自発的に楽しんでしている人を止めるつもりはありません。
一方で、メイクをしない人が怠惰ということはないと思います。
「ボディポジティブ」という考え方です。
「ありのままの自分で十分美しい」と外見を取り繕うことなく見せている人もまた、私には
“美意識が高“くとても素敵だと思うのです。
Bルッキズムの後遺症とすっぴんへの抵抗感
最後に、「@Aのように考えるなら尚更すっぴんでいいんじゃない?」と思う人へ。
自分でもそうしたいと思い、最近、スーパーへはすっぴん×メガネで行けるようになりました。
しかし、それ以上の外出に対しては抵抗があり、まだまだボディポジティブの精神が未成熟だなと
感じています。
社会に根付いているルッキズム(外見至上主義)の後遺症と言えば良いでしょうか。
私レベルの顔面がすっぴんで出歩いてはいけないと考えてしまうのです。
〈絶世の美女だったら出かけていたかな〉〈いやでも、私より可愛い友達も皆ちゃんとメイクをして
いるしなあ〉等と。外見で人の価値を測られたくないし測りたくないはずなのに…
大学講師でライターのトミヤマユキコさんはNEWSポストセブンの記事の中で、
「『カワイイはつくれる』という言葉は、『つくれるのにつくらないのは怠惰ではないか』に容易に
ひっくり返る、光と影のある言葉だと思っています。」
「自分が綺麗になりたいと思っているのか、(周りの目を気にして)綺麗にならなければいけないと
思わされているのか。ここをよく考えなければいけない。」
と述べられています。
皆さんは普段メイクをしていますか。それは主体的な行動でしょうか。
私自身、自分が本当はどうしたいのか、これからも続く自粛生活の中で考え、見つけていきたいと思い
ます。
NEWSポストセブン、「『ルッキズム』の矛盾 解消するより自覚しておくことが大事」、
https://www.news-postseven.com/archives/20210102_1624170.html?DETAIL、2021年1月2日公開。
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