1. 由来
「テレビ放送の日」は、日本で初めて本格的なテレビ放送が開始されたことを記念する日であり、1953年(昭和28年)2月1日にNHK(日本放送協会)が日本初のテレビ本放送を開始したことが由来となっています。
2. 日本初のテレビ放送
放送開始の経緯
戦後の復興が進む中、ラジオ放送に続く新たなメディアとして、テレビが注目されていました。
1950年(昭和25年)の「電波三法」(放送法・電波法・電波監理委員会設置法)の制定により、テレビ放送の基盤が整いました。
1953年2月1日、NHKが日本初のテレビ本放送を開始しました。
初めての放送

放送開始時刻:1953年2月1日 午前11時20分
最初に放送された内容:
開局セレモニー(NHK会長の挨拶など)
相撲の中継(NHK東京テレビジョンの開局を祝う記念番組)
ニュースや音楽番組
当時の受信契約数は約866件で、視聴できる人はごく一部でした。
テレビ受像機(テレビ本体)は非常に高価(1台20万円ほど=現在の価値で数百万円)で、街頭テレビが設置され、多くの人が群がって観る光景が話題となりました。
3. 民間放送局の登場
NHKの本放送開始後、民間のテレビ局も次々と登場しました。

開局日:1953年8月28日
放送エリア:東京周辺
最初の番組:「プロ野球ナイター(巨人 vs 阪神)」
その後、1955年には大阪の**毎日放送(MBS)と名古屋の中部日本放送(CBC)**もテレビ放送を開始し、全国に広がっていきました。
4. テレビの普及と発展
1953年の本放送開始時点ではテレビは高価でしたが、1955年頃から徐々に普及し始めました。
1960年代にはカラーテレビが登場し、1964年の東京オリンピックを契機に一気に広がりました。
1980年代~1990年代には衛星放送(BS)やケーブルテレビが登場。
2000年代以降はデジタル放送(地デジ)に移行し、高画質・高音質の放送が一般化しました。
5. 「テレビ放送の日」の意義
現在ではテレビ放送はインターネットや動画配信サービスと競争しながら進化を続けていますが、「テレビ放送の日」は、日本におけるテレビ文化の始まりを振り返る機会となっています。
6. 関連する記念日
世界テレビ・デー(11月21日)
国連が制定した記念日で、テレビ放送の重要性を再認識する日。テレビの社会的な役割や影響力を考える機会とされています。
放送記念日(3月22日)
1925年3月22日に日本初のラジオ放送が行われたことを記念する日。NHKが毎年特別番組を放送することが多い。
まとめ
1953年2月1日にNHKが日本初のテレビ本放送を開始したことを記念して「テレビ放送の日」とされている。
当時はテレビが高価だったため、街頭テレビで多くの人が観る文化があった。
その後、民間放送局が登場し、カラー放送・衛星放送・デジタル放送へと発展。
現在ではインターネット動画と共存しながら、テレビ放送は進化を続けている。

https://prtimes.jp/magazine/today/tv-broadcast-anniversary/
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