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2018年06月05日

祖母の思い出


大好きだった祖母が、今から5年ほど前に亡くなりました。
かなりのばあちゃん子だったので、今でも辛くなるときがあります。
そんな祖母の不思議な思い出。
こんな出来事多かったよね、ばあちゃん。


ウチは自営業なので、店の入り口にセンサーベルを置いてあります。
中学生の頃、店の奥の仕事場で祖母と話をしていると
「キンコ〜ン」
と、センサーベルが。その後
「ごめんくださーい」
と、年配の女性の声。
もちろん祖母はお客がきたと思い、店に出て行きました。
しかしすぐに戻ってきました。
誰も居なかったんです。
当時のドアはスライド式のドアだったので、風で開く事はありません。
二人で不思議だねぇ、首をかしげていたんですが、祖母には聞き覚えのある声だったそうです。
友達のTさんと声がよく似ていた、という事でした。
Tさんは最近、体も弱くなって、なかなか出歩かなくなったから心配だと。
そこへ電話が。
Tさんが亡くなったという知らせでした。

祖母は、Tさんがお別れを言いにきたんだと泣いていました。

それまでシャッターを閉めた後や、
真夜中にセンサーが鳴る事はあったんですが、
単に調子が悪いんだくらいにしか思ってませんでした。
でもこんな事もあるんだなと。


いつか店のベルが鳴って、ばあちゃんが
「ちょっと帰ってきたよ」
と、来てくれたらいいなぁ。

posted by 怖い話 at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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