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2016年06月27日

最近の結婚事情。。。ひそひそ話。。。













50歳、勤めありの主婦です。

結婚23年。

社会人、高校生、小学生の子ども3人、プラス、会話のない夫がいます。

子どもたちには、こう言っています。

「単純に、この人を大切にしたいと思ったら、結婚なさい。

逆に、容姿や学歴、会社名に惹かれるだけなら、やめなさい。

誰の人生にも、確実な明日はないんだから」









Yahoo!ニュースとAERA編集部は2015年9月上旬から、連載記事「コスパが悪い? 結婚ほど不確実なものはない」「なぜ 嫌婚?独身たちの主張なき抵抗」
相次いで公開した。未婚化が進むいま、独身者にとっては結婚が「不確実なもの」「コスパが悪いもの」と映っている、と伝えた記事に、未既婚や年代を問わ
ず、多くのコメントや意見が寄せられた。「結婚」ってぶっちゃけ、どうなの? さまざまな本音を、現状を分析した動画とともに紹介する。(Yahoo!
ニュース・AERA編集部)

















高齢になって後悔したくない





50代の女性です。

私たちの世代は結婚するのが当たり前。3高(高学歴・高収入・高身長)の男性を、みんな血眼になって探しました。私の子どもはまだ18歳で受験まっただ中ですが、将来は絶対に結婚してほしいと思っています。

結婚せず子どもも持たなければ、高齢になって後悔するのではないでしょうか。孤独と死の恐怖の中で、どれほど怯えて暮らすのでしょう?

子どもの成長を見られるから、自分が年を取っていくことを受け入れられるのです。

その時の想いだけで判断せずに、とりあえず結婚しましょう。











50代の既婚男性です。

「もう一度会いたい」と思ううちに恋心が芽生え、その結果、結婚する。こうした流れはごく自然に巡ってきます。目的は愛でもお金でもなく、「この人と一緒に暮らしていきたい」ということです。

お金や愛情を前面に出し過ぎなければ 、普通の結婚生活はできます。何年もすると初々しい愛情は消えていきますが、よほどのことがない限り、相手の存在意義を否定する夫婦はいないでしょう。

結婚がゴールではないのと同様に、人生にはゴールなんてないのだと思います。



















結婚はして当たり前、結婚するのが自然。そんな意見が、既婚者に多くみられた。一方、独身者からはこんな声が。



親のようにはなれない





現在、博士課程の女子学生で、27歳です。

親世代がしてくれたことを考えると、結婚にためらいがあります。

うちの親は、結婚と同時に一軒家を持っていました。私は借金なしで進学、留学をさせてもらいました。しかし、自分が子どもにそれだけのサポートをしてあげられるかというと、自信がありません。

初任給は20万円前後。給料と住宅の相場を比べると、さすがに今の時代、結婚と同時に住宅購入なんてできません。さらに子どもができたら教育費を貯めないと大変。

それに、親が頑張ってくれたぶん、自分もしっかり働かないと親不孝だと思います。ここまで勉強させ、海外にまで行かせたのに寿退社してしまったりしたら、今までサポートしてきた親はどんな思いをするでしょう。





















40代男性、婚歴なしの独身です。

結婚願望はあるけど、周りにあまりにも離婚者が多いので、かなり迷っています。

同窓会のたびに離婚歴が増える同級生、20年以上うまくいっていたのに別れた人、子どものために仕方なく一緒にいる夫婦、つまり離婚予備軍。

結婚してもATMになるだけだとか、結婚はハイリスク・ノーリターンだと言う人もいます。

たぶんこのままだと、自分は結婚しないでしょう。











「いずれ結婚できたらいいな〜」くらいに思っている、36歳女性です。

20代の頃は、大恋愛をして同棲までしていましたが、結局、別れました。

若い頃は恋愛に対するエネルギーがハンパなかったけど、今はそんなエネルギーはないし、1人でも暮らしを満喫できる方法を得ています。

恋愛に対してもガツガツいけないのに、結婚なんて全然もうムリです(笑)。

「うまくいかなければ別れればいいじゃん」なんて言われたこともありますが、私は母親が離婚したときの大変さを目の当たりにして育ちましたから、そんなラ
イトな考えはさらさら持てません。結婚したら死ぬまで一緒! 子どもを持つことも一人の尊い命を背負うこと。どちらも重大な責任を伴うので、どうしても慎
重にならざるを得ません。

結婚って「絶対別れない」という保証も何もない、なのに人生を捧げる、一種の「博打」だと思います。



















「恋愛」よりも「連帯」



未婚化の背景には「自己責任社会」がある。

そう指摘するのは、9月下旬に新刊『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(ディスカヴァー21)を出版した、マーケティングライターの牛窪恵さん。



「結婚相手を選ぶのも自己責任、離婚するのも自己責任。バブル崩壊後、リスクは自分で回避せよ、責任は自分で取れ、という無言のプレッシャーの中で育った世代が、自己防衛のために恋愛や結婚に慎重になるのは無理もありません」



そんな世代が結婚するとすれば、「恋愛結婚ではなく、連帯結婚」だという。トキメキが冷めるかもしれない恋愛は不確実なものだが、2人でいることのメリットは確実にある。精神的に癒やされたり励ましあえたり、金銭的には共働きをしたり家賃をシェアしたり。

「一緒にいると落ち着く。共働きで家事や育児もシェアしてくれる。望んでいるのは、恋愛感情を抱ける相手というよりは、連帯したいと思える相手なのです」













それなら、結婚こそが自己防衛になるととらえることもできるのかもしれない。













不確実さを受け入れる





39歳独身、フリーランスの女性です。

仕事も趣味もそこそこ充実していて、不満はありませんでした。

ただ、30代後半になって、ずっと今の生活のままでいいの?という疑問を持ち始めました。

きっかけは、祖父が病気で倒れたことです。

祖父は92歳まで週1でゴルフをしていた、病気とは無縁の元気なおじいちゃんでした。そんな祖父が入院すると「家に帰りたい」と言い、母が介護をするのを目の当たりにして、家族の絆というものを強く感じました。

人はいずれ年老いて、思うように身体が動かなくなります。人の手を借りないと生きていけなくなります。そんな時、信頼できる家族がそばにいてくれたら、どんなに心強いか。

今、5歳年上の彼氏がいます。

容姿がカッコイイわけではないし、バツイチだし、タイプではありませんでした。

最初は彼に「こうあるべき」みたいなことを口走っていました。いま思うと、よくそんな偉そうなことを言ってたなぁと、ちょっと恥ずかしくなります。そうやって自己防衛してしまうのは自分の自信のなさからくるものなんだろうなと。

今は自分の考えを押しつけるのではなく、相手を受け入れるよう心がけています。相手の良いところも悪いところも全て受け入れる忍耐力を身につけると、いい結婚につながっていくんじゃないのかな?











31歳既婚、女性会社員です。

私は今までコスパ人間で、何もしないまま時間が経つのが怖く、自分の価値を高めるためにセミナーに行ったり、自己啓発書を読んだり、資格取得のためスクー
ルに通ったりしていました。結婚はまさに「コスパが悪い」と思っていたのですが、ご縁に恵まれ昨年、結婚。主人は自営業で、貯金ゼロ、年収も私の半分でし
たが、「私が稼ぐから問題ない」と気にしていませんでした。

ところが、結婚して半年も経たないうちに、私は体調を崩して働けなくなりました。

今まで、自分自身に対する不確実性なんて、全く考えもつきませんでした。自分だけの力でいろいろ手に入れてきたという驕りと過信が「損したくない! コスパコスパ!」という考えにつながっていたのです。

結婚1年目の新米ですが、自分がこうなって思うことは、結婚はコスパだけでは合理的に幸せでも、精神面のどこかが永遠に納得しないのではないかということ
です。主人のことは敬愛しているがゆえに、どんなことになっても2
人で何とかしようという気概が湧いてきます。これはコスパ計算では到底はじき出せない結果でした。

確実性をシミュレーションするのではなく、人間の不確実性を恐れずに生きていきたいと思います。











30代男性、夢を叶えるためにすべてを犠牲にし、ただただ邁進してきました。当然のようにお金もなく、それゆえコスパを考えて格付けし合う女性の目に留まるでもなく。結婚は必要ないと感じてきました。

そんな、世間的に見れば「不良物件」な私を、愛してくれる女性が現れました。私のままならない現状を謝罪しましたが、「お金ではない。あなたの価値はそういうところにはない」と何度も言ってくれました。



















不確実でままならない人生を、それでもより豊かにしたい。その願いが、結婚に希望も不安も抱かせる。結婚が「自ら選びとるもの」になったからこその葛藤だ。



「これが結婚というもの」





31歳の息子と30歳の娘がいる母親、60歳です。

息子は半年前に離婚し、娘は未婚です。

息子はオメデタ婚という以外は問題もなく、夫婦ともに上場企業に勤めながら、子育ても協力しているものだと思っていたのに。

娘は「結婚するつもりはない」「子どもを欲しいとも思わない」とはっきり宣言しています。身近にこのような現実があり、今どき珍しいことではないと言われても、随分と戸惑い悩みました。

子どもたちは、決して結婚や愛や子育てに絶望しているのではなく、親子の愛も恋愛感情も、心のどこかに存在はしているようなのです。しかし、それが全てではないし、根幹でもないのです。

私自身は、結婚に踏み切るのに勇気がいりました。いざプロポーズをされると「失敗しないだろうか」「後悔しないだろうか」と脳裏をかすめ、熱い恋愛感情もどこかに吹っ飛んで、何かを選択するときの思考になっていました。「結婚=運命を預ける」という価値観だったからです。

運命を預けるという思考は、結婚生活を豊かにしません。性格が合わなければ苛立ち、不満は相手の欠点だと捉えました。惰性を努力と言い換えて、自分を偽
り、相手を偽り、「これが結婚というものだ」と呑み込む。離婚には至らなくても、別居に踏み切るのが精いっぱいでした。そんな経緯を振り返れば、我が子が
結婚生活をしんどいと感じるのは、わかる気がします。

息子が離婚した後、息子の住む高層マンションで、つい、呟いてしまいました。

「素敵な夜景ね。家は買えても、家族は買えないわね」

息子がどう感じたかはわかりませんが、酷いことを言ったなあ、と思っています。









今日よりも明日を、もっと充実させたい。

10年後、今よりも幸せでありたい。

周りの人たちにも、笑っていてほしい。

そのために、結婚を選ぶ人もいれば、結婚を選ばない人もいる。



あなたの人生に、「結婚」は必要ですか?










Yahoo!ニュースと週刊誌AERA(朝日新聞出版)
は共同企画「みんなのリアル〜1億人総検証」をはじめました。身近な問題や社会現象について、AERA編集部の取材による記事に動画を組み合わせてわかり
やすく伝え、読者のみなさんとともに考えます。今回のテーマは「結婚は愛かコスパか」。5回の連載の中では、読者のみなさんからのご意見も紹介していきま
す。Facebookやメールでコメントをお寄せくださった方には、AERA編集部から取材のお願いでご連絡させていただく場合があります。



メールはこちらまで。

aera_yahoo@asahi.com



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