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2019年03月06日

小児救急に関して私たちが知っておくべきこと

以前「小児救急講習会」という講義に参加したことがあり、病院の先生から様々なお話を伺いました。

その内容が、小さなお子様をお持ちの親御様はもちろん、ご自身やご家族の体調管理、さらにはお住いの地域病院との付き合い方にも関わると考え少しまとめておくための投稿です。

長くなってしまうので興味のある方だけ見ていただければと思いますが、事態が発生してから焦ってスマホで検索して、情報が多すぎて余計頭を悩ませるような事もあったので、同じような方もいるのではないでしょうか。

まずは現在の病院事情ですが、山形の病院数は全国ワースト5位、東北ではワースト1位です。その中でも特に最上は患者数に対しての医師の数が一番少ない。
今回講義を行って下さった新庄県立病院の先生は、32時間連続勤務の場合もあるとのこと。ちなみにその先生にも5歳のお子さんがいらっしゃいます。

お医者様も人間、これが一番忘れてはいけないことで、この現状を考えると困ったらすぐ医者、ではなく、利用者側の私達が少しでも知識を得て予防や備えをしておくべきだと思います。もちろん私自身まだまだなので言える立場ではないのですが…

最重要な夜間の救急に関して。
【幼児、小児における夜間救急が必要な状態】
〇水分が取れない
〇呼吸が苦しい
〇意識がおかしい
〇3か月未満児の発熱
〇オットセイの鳴き声のような咳


以上です。一番多い相談や患者は40度ほどの熱が出た、という内容のようですが、小さいうち40度越えはよくあることで、座薬をさしても39度なんてことも多々あるそうです。
こういう場合は心配とは思いますが、日中病院が開くまで自宅療養で問題なし。
解熱に関しては、熱がある状態が問題というよりも、それにより栄養や睡眠が取れないことが問題なので、食事前や就寝前に座薬などを処方。(アセトアミノフェンなど、市販薬あり)
夜間に上記内容で電話したり病院に行ったりすると納得のいかない対応だった経験があったら、病院側は他に重い症状の患者の様子観察や救急車対応が迫っていたりしている可能性があります。
(新庄病院の例として夜間は医師1人、看護師3人で回しているそうです)

なので、受診するかどうか悩んだ時は、
#8000 の小児救急相談ダイヤルがおすすめです!
19:00〜22:00だけのようですが、夜間一番相談が多い時間帯らしく、毎日対応しています。機嫌悪そうな時はないはず(笑)

この高熱の症状と並行して心配なのが熱性けいれんですが、熱の出始めにおこる症状なので気付きにくいそうです。手足などがけいれんを起こし、目が開き(一点を見つめ)、呼吸が定まらない状態。まずは落ち着いてけいれんが起こった時間を確認して下さい。

【熱性けいれん】
〇けいれんが起こったら時間を確認し、顔を横に向けて誤嚥を防ぐ。けいれんを手や力で押さえないこと。5分以内に治まった場合は基本心配しなくても大丈夫。通常の発熱に対する看病や処方、対応を。熱性けいれんが脳や知覚障害を起こすことはない。

経験のない方は動画などあるみたいなので、一度どんな症状なのか実際の様子を見ておくといいかも。映像の子が心配で怖くなってきますが、症状がフッと治まりこちらも安心します。もしかしたら安心出来ない動画があるかもなのできちんと調べてから視聴して下さい。

私も回復したばかりですがこの時期大流行の胃腸炎に関して。
基本的な事は大人と同じ。ウィルス性胃腸炎自体が治る薬はありません。

【胃腸炎】
〇出るものは出す。(嘔吐、下痢)なので下痢止めは使用しない。脱水防止のための吐き 気止めは可。
〇脱水が一番こわいので、経口補水液(OS-1など)をスプーンで少量ずつ。
〇食欲が出てきたらおかゆややわらかいうどんなどから。
〇感染防止のため便、吐しゃ物の扱いには注意。片付けなどは手袋、マスク、ゴーグルを装着。床などに吐いてしまった場合は雑巾で拭き(処理後密閉して破棄)、新聞など敷いて塩素系消毒剤を吹きかける。5分放置。(ハイター系)


他にも私が重要と思った点を箇条書きで。
〇インフルエンザは発熱後12時間〜48時間の間に検査すれば判明出来る。
〇頭痛を伴う嘔吐は危険。
〇腹痛や便秘には浣腸。
〇咳を止めるのは悪化の原因。
〇風邪薬は早く飲もうが効き目無し。(インフルと水疱瘡は薬あり)
 〇鼻水を止める薬もない。(アレルギー性鼻炎のみ)
など。本当に風邪に効く薬が完成したらノーベル賞レベルなんですって!
でも病は気から方式で考えると、効かない事を知らないまま、もしくは信じない方がいいのかも。

とにかく病気は似たような症状でも多種多様あり、未知だからこそこわい。まして自分の子供や家族の事となると自分の事以上に心配で出来うることは全てやっておきたい。
ほとんどの方がそうだと思います。

ですが、先に記したように医師や看護師も当然人間。同じように家族を持ち、同じように1日は24時間。
私達一人一人が少しずつ知識を得ることで、緊急の事態に一秒でも早く適切な処置を施すことが出来るかもしれないし、誰かの役に立てるかもしれません。

そして過労に苦しむ病院関係者が家族と過ごせるかもしれないし、過労を少しだけ和らげることが出来るかもしれない。

「人の命を扱う仕事だし、給料もいいんだから我慢しろよ」という方もいるかもしれませんが、体のつくりは一緒なので無理をすればミスも出てしまうし、何より一番困った時に一番力になってくれる方々だという事は忘れてはいけないと思います。

今回の内容は全て講師となって下さった先生の知識であり、それをただまとめただけなので、違う見解の医師もいるかもしれませんし、すべてが100%の正解ではないかもしれないですし、何より受け売りのくせに偉そうに感じさせてしまったらすみません。

ただ、もし今回の記事で「へぇー!」と思う事や役立つことが少しでもあったら嬉しく思います。


せばまた。









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posted by 歌papa at 08:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て
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基本的に音楽と子どものことしか頭にありません。 東北を中心に子どもと楽しめる場所、観光、旅行、時々真面目に子どもとの生活で押さえておきたい知識など書きます。
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