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2014年10月08日

日本人がイスラム過激派の戦闘員として参加

日本人の20代の男性が、戦闘行為に加わろうとシリアに渡り、「イスラム国」とは別のイスラム過激派組織に戦闘員として参加していたことがNHKの取材で分かりました。
この男性は「襲撃作戦に参加したが、戦いたかっただけで政治的な思想はない」と話していて、シリアのイスラム過激派組織に戦闘員として日本人が参加していたことが明らかになるのは初めてです。

シリアのイスラム過激派組織に参加していたのは鵜澤佳史氏(26)で、去年4月トルコの国境からシリアに入国し、「イスラム国」とは別のイスラム過激派組織に戦闘員として加わったということです。
男性によりますと、現地のシリア人の紹介でモスクでイスラム教に改宗したうえで、イスラム過激派組織のメンバーに引き合わされたということです。
過激派組織では、最初はライフルなどの武器を持って活動拠点の建物の警備を行っていましたが、去年5月にはシリアの政府軍がいた刑務所を襲撃する戦闘に参加したということです。
この際、政府軍の砲撃を受けて足や腕などに大けがをし現地の病院で手当てを受けたあと、日本に帰国したということです。
取材に対して男性は、この間の戦闘で殺害行為には関わっていないとしています。
男性は「政治的な思想はなく、戦いたいという気持ちで過激派のグループに加わった。周囲の戦闘員には10から20くらいの多様な国籍の人たちがいた。命の危険は常に隣り合わせで大きな恐怖を感じた」と話していました。
男性の関係者には日本の外務省や公安当局から接触があったということです。
男性は、再びシリアに行く予定はないとしています。
シリアのイスラム過激派組織に戦闘員として日本人が参加していたことが明らかになるのは初めてです。
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