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2014年10月02日

噴石、時速300キロで落下か…1キロ先にも

御嶽山の噴火で、直径10センチ〜数十センチの噴石によってできた穴が、主な火口から約500メートル以内に集中していたことが、東京大地震研究所の金子隆之助教(火山地質学)の調査で分かった。

 落下速度は時速300キロに達したとみられ、金子助教は「猛スピードで噴石が集中して降り、多数の犠牲者を出したのではないか」と話している。

 金子助教は噴火翌日の9月28日にヘリで上空から御嶽山を撮影し、写真を分析した。その結果、主な火口から北東に向けて約500メートルの範囲に、噴石の落下でできた穴が集中していた。4メートル四方あたり平均10個以上あったという。噴石の大きさは10センチ以上だった。

 火口からの距離などを基に落下時のスピードを計算すると、時速300キロ程度に達していたと考えられるという。

 また、火口付近から約1キロ離れた場所にも、直径数十センチの噴石が飛んだとみられる穴があった。

 金子助教は「山頂付近で噴石が集中して降れば、登山者は逃げるのが難しい。時速300キロだと、ヘルメットをかぶっても防ぎきれないほどの威力だっただろう」と話した。
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