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2014年10月02日

フライドポテトの原価は10円!? サイドメニューで儲けるファストフード店

一般的に30%が目安だといわれる外食店の原価率。昨今の“コスパ志向”の高まりや原価率35%を超える高原価店の繁盛も相まって注目を集めることも増えた「原価」だが、さまざまな要素が複雑に絡み合って成り立っており、その世界は実に奥深い。原価を知ると、普段、なにげなく利用している外食店の知られざる新たな一面が見えてくる

◆ハンバーガーで客寄せしサイドメニューで利益を確保
<ハンバーガーの原価/1個80円>

 100円前後のものから1個1000円近くもする高級路線のものまで、多種多様な事業展開が繰り広げられるハンバーガー。果たして、原価はいくら?

「チェーン店なら90円前後なので、原価率は50%を超えることも。個人店なら価格の3割程度というのが、一般的な原価になります。普通の飲食店に比べると原価率が高いのですが、消費者の舌が肥えているので、肉の品質はこれ以上落とすことはできないんです」(外食業界誌編集者)

 でも、その一方で利益を生むのがハンバーガーとセット販売されることの多い、フライドポテトやドリンクなどのサイドメニューだ。

「フライドポテトは肉に比べると断然原価が低く、Mサイズでせいぜい10円。それを油で揚げて、塩をふるだけで一気に原価の10〜20倍の値段がつくわけです。また、ソフトドリンクもオレンジジュースなど濃縮を使っているドリンクの原価は1杯5円以下なので、原価率も5%以下となる」

 主力のバーガー類の原価が高くとも、ほかのメニューもあわせて注文してもらえれば、結果的にがっつり儲けられるのだ。
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