2014年09月26日
「ハイレゾ音源」に復活託すソニー スマホ不振…携帯音楽プレーヤーで攻勢
ソニーは25日、CDを上回る高音質の「ハイレゾリューション音源」に対応した世界最小の携帯音楽プレーヤーを11月8日に発売すると発表した。価格を抑え、手軽にハイレゾ音源が楽しめる普及モデルとして若者などに売り込む。ソニーにとって、トランジスタラジオやウォークマンに代表されるオーディオ(音響)機器は映像機器と並ぶ“祖業”の一つ。スマートフォンの販売不振で業績が悪化する中、ハイレゾに復活を託す。
オーディオの開発部隊が常駐するソニーシティ大崎(東京都品川区)で開かれたこの日の発表会。スクリーンに、今から30年前の1984年、当時会長だった盛田昭夫氏が発表会で新開発の携帯型CDプレーヤーを紹介する様子が映し出された。ソニーはその2年前に家庭用を発売していたが、携帯型の投入でCDの普及に弾みがついた。
「昨年はハイレゾ元年、今年は普及加速の年」。ソニーの高木一郎・ビデオ&サウンド事業本部長は発表会で強調した。作成したロゴマークも6月に日本オーディオ協会に譲渡した。
普及の“起爆剤”と期待するのが携帯音楽プレーヤーの新製品「ウォークマンAシリーズ」。持ち歩きしやすいよう小型化し、想定価格(税別)を約2万5000円からに抑えた。昨年発売し、品切れする人気になった最上位機種「ZX1」のほぼ3分の1の価格。ハイレゾ音源を聞くには専用のヘッドホンが必要だが、CD音源をハイレゾ音源に近い音にする機能もある。
ソニーは昨年からハイレゾ対応機器を本格展開し、現在、オーディオの国内売り上げの20%超。高木本部長は「(今年度下期中に)30%に上げ、近い将来、50%にしたい」と意気込む。利益率が高いうえ、価格下落も少なく、コンポなど他製品の販売も見込める。
ソニーのオーディオ事業は黒字を確保しているとみられるが、スマホの普及などで市場は縮小傾向にある。このため、スマホでもハイレゾ対応モデルをそろえ、差別化を図る。ハイレゾを“救世主”と位置付けるのは他社も同様だ。パナソニックは4年ぶりにオーディオ機器の超高級ブランド「テクニクス」を復活させ、対応製品を投入する。
もっとも、音楽配信サービス業者が提供するハイレゾ音源の曲数はまだ少ない。対応機器の購入者も国内の愛好家が目立つ。今後、スマホや米アップルの「iPod(アイポッド)」の利用者が多い欧米などでも支持を集められるかが課題になる。
オーディオの開発部隊が常駐するソニーシティ大崎(東京都品川区)で開かれたこの日の発表会。スクリーンに、今から30年前の1984年、当時会長だった盛田昭夫氏が発表会で新開発の携帯型CDプレーヤーを紹介する様子が映し出された。ソニーはその2年前に家庭用を発売していたが、携帯型の投入でCDの普及に弾みがついた。
「昨年はハイレゾ元年、今年は普及加速の年」。ソニーの高木一郎・ビデオ&サウンド事業本部長は発表会で強調した。作成したロゴマークも6月に日本オーディオ協会に譲渡した。
普及の“起爆剤”と期待するのが携帯音楽プレーヤーの新製品「ウォークマンAシリーズ」。持ち歩きしやすいよう小型化し、想定価格(税別)を約2万5000円からに抑えた。昨年発売し、品切れする人気になった最上位機種「ZX1」のほぼ3分の1の価格。ハイレゾ音源を聞くには専用のヘッドホンが必要だが、CD音源をハイレゾ音源に近い音にする機能もある。
ソニーは昨年からハイレゾ対応機器を本格展開し、現在、オーディオの国内売り上げの20%超。高木本部長は「(今年度下期中に)30%に上げ、近い将来、50%にしたい」と意気込む。利益率が高いうえ、価格下落も少なく、コンポなど他製品の販売も見込める。
ソニーのオーディオ事業は黒字を確保しているとみられるが、スマホの普及などで市場は縮小傾向にある。このため、スマホでもハイレゾ対応モデルをそろえ、差別化を図る。ハイレゾを“救世主”と位置付けるのは他社も同様だ。パナソニックは4年ぶりにオーディオ機器の超高級ブランド「テクニクス」を復活させ、対応製品を投入する。
もっとも、音楽配信サービス業者が提供するハイレゾ音源の曲数はまだ少ない。対応機器の購入者も国内の愛好家が目立つ。今後、スマホや米アップルの「iPod(アイポッド)」の利用者が多い欧米などでも支持を集められるかが課題になる。
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