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2014年09月14日

<なでしこ>ガーナ代表に5−0で大勝

 サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)は13日、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形で、ガーナ代表との国際親善試合に臨み、5−0で大勝し、連覇を狙うアジア大会へ弾みをつけた。

 代表初選出の臼井(浦和)を左サイドバックで、増矢(INAC神戸)を2トップの一角で先発させた日本は前半だけで5得点。高瀬(同)が開始早々の先制ゴールを含む2得点を決め、さらに長船(仙台)が代表初得点を決めるなどたたみかけた。後半は先発5人を入れ替え、途中からは代表初選出の羽座(日体大)も投入。メンバー18人のうち体調不良で調整が遅れている岩清水(日テレ)を除く全員が出場した。

 アジア大会に臨むなでしこジャパンは14日に韓国へ出発。15日の1次リーグ初戦で中国と対戦する。

 ◇日本・佐々木監督の話

 初招集の選手はいいパフォーマンスを見せてくれた。アジア大会は中国、北朝鮮、韓国とシビアな戦いになる。

 ◇「縦への意識」が威力

 佐々木監督が掲げたテーマは「縦への意識」。大事な最後の強化試合で、なでしこジャパンは狙い通りに戦い、ガーナから前半だけで5得点を奪った。

 積極的な守備からボールを奪う。縦への攻めを意識して早く展開する。カウンターを狙う。それがはまった。キックオフ直後に、その縦への素早い展開を体現する宮間が高瀬へピンポイントのパス。受けた高瀬がループシュートを決めて先制した。同11分には再び宮間のパスから阪口がゴール。その後は高瀬がこの日2ゴール目をあげると、長船がペナルティーエリア付近から代表初ゴール。さらには中島がミドルシュートを決めた。

 「縦への意識」は以前から取り組んできたテーマだったが、発展途上だった。この日は積極的に縦へのパスを入れて、速いサッカーを見せた。後半は大幅にメンバーを入れ替えたことで不発気味だったが、「出来はまあまあ」と佐々木監督が言っていた通り、ある程度の成果は得られたと言ってもいい。

 5月のアジア杯の決勝トーナメントでは、準決勝の中国戦、決勝のオーストラリア戦での得点はすべてセットプレーからだった。再び同じアジア勢との勝負で、縦への攻撃が通用するか。アジア大会初戦の相手は中国。成果は15日に明らかになる。
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