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2014年09月12日

米同時多発テロから13年 追悼式典

3000人近くが犠牲になったアメリカの同時多発テロ事件から13年がたち、現場の1つとなったニューヨークの世界貿易センタービルの跡地では犠牲者の追悼式典が行われました。

2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件では、4機の旅客機がハイジャックされニューヨークの世界貿易センタービルや首都ワシントン郊外の国防総省などに激突し、合わせて3000人近くが犠牲になりました。
このうち、最も多くの犠牲者を出した世界貿易センタービルの跡地で追悼式典が行われ、1機目の旅客機がビルに激突した午前8時46分に合わせて黙とうがささげられました。
そして、2人1組の遺族の代表70組が、犠牲者の名前を一人一人、読み上げました。
世界貿易センタービルの跡地は犠牲者を追悼するための広場が作られ、ことし5月には、テロ事件を後世に伝える博物館が開館するなど復興が進んでおり、観光名所の1つともなっています。
一方で、オバマ大統領が10日、イラクとシリアで勢力を広げるイスラム過激派組織「イスラム国」の壊滅を目指して空爆を拡大する方針を表明し、人々は再び、テロの脅威に向き合う状況になっています。
式典の参加者たちは、2度とテロが起きてほしくないという思いを改めて胸に抱き、静かに、犠牲になった人たちに祈りをささげていました。

米国防総省でも追悼式典
同時多発テロ事件で、ハイジャックされた旅客機が衝突し、184人が犠牲になった首都ワシントン郊外の国防総省でも、11日、追悼式典が行われました。
式典には、オバマ大統領やヘーゲル国防長官、それに犠牲者の遺族らが出席し、全員で黙とうをささげ、犠牲者を追悼しました。
このあとのスピーチで、オバマ大統領は、「アメリカにとって、苦難な時代が続いてきたが、いかなることがあっても、アメリカは再び、強くなれるということをあなたたちが示してくれた。われわれは、アメリカ人として、決して恐れに屈することはない」と述べ、イスラム過激派組織「イスラム国」の勢力拡大など今も、テロの脅威に直面するなか、断固とした姿勢で臨むことを強調しました。
アメリカは、同時多発テロ事件のあとから続くアフガニスタンでの戦闘任務をことし末までに、終える予定ですが、オバマ大統領は、「イスラム国」に対する空爆をイラクからシリアにまで拡大する方針を示し、中東での軍事作戦が長期化する懸念も出ています。
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