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2014年10月18日

「社長後継は日本人」で日産外国人幹部続々移籍

日産自動車の外国人幹部が今年に入って立て続けに3人、同業他社に転職した。

 外国人が執行役員の3割を占め、欧米流経営を打ち出す日産だが、社内では「『日本人でないと次の社長への就任は難しい』として見切りを付けたのでは」との見方もある。

 まず3月、広報担当のサイモン・スプロール氏が米テスラ・モーターズに移籍し、8月にはインフィニティ担当役員のヨハン・ダ・ネイシン氏が米ゼネラル・モーターズに転じた。10月にアンディ・パーマー副社長が英高級車アストンマーチンの社長に移り、直後にテスラのスプロール氏もアストン社へ移ることが決まった。

 特に驚きを呼んだのがパーマー氏の移籍だ。1991年の入社以来、社内で「日産のたたき上げ」として親しまれ、カルロス・ゴーン社長からも腹心として信頼されていたからだ。

 英国人のパーマー氏にとり、映画「007」シリーズに登場するボンドカーで知られるアストン社への「凱旋(がいせん)帰国」は魅力的だったと思われる。ただ、日産の内部では「ゴーン氏は様々な機会で後継は日本人とにおわせてきた。それを感じたのでは」(役員)との声が出ている。
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