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2014年10月17日

<問題行動>いじめ20万件時代…ネット使い最多8787件

 文部科学省が実施した2013年度の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高校、特別支援学校で認知されたいじめ件数は18万5860件だったことが分かった。前年度の約19万8000件に比べ減ったものの依然高水準で「いじめ20万件時代」に入ったことをうかがわせる。

 都道府県別では1000人当たりの認知件数は全国平均が13.4件だったが、最多は京都府の99.8件、最少は福島県の1.2件と開きがあった。

 同省は「自治体、学校ごとで把握の方法が一様でないことが要因。国の手引きを精査し、客観的で的確に認知できるようにしていきたい」と話している。

 いじめのうち、インターネット上で誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)する「ネットいじめ」は8787件で過去最多。全体に占める割合は4.7%だが、高校ではその割合が高く、約2割を占めた。

 昨年9月施行のいじめ防止対策推進法が示す対策の取り組み状況(今年10月現在)を調べた結果、都道府県に比べ市区町村の遅れが目立った。各自治体が作る「いじめ防止基本方針」は、策定中の奈良県以外の都道府県で策定済みだったが、市区町村は4割強。学校や教委、児童相談所など関係機関でつくる「いじめ問題対策連絡協議会」も都道府県は9割超が設置済みに対し、市町村は3割程度だった。同省は「都道府県の方針や組織を参考にする市区町村もあり、今後は増える」とみている
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