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2014年10月15日

冷戦の象徴 「象のオリ」解体工事始まる

東西冷戦時代に旧ソビエトなどの無線を傍受するため、青森県のアメリカ軍三沢基地に設置された「象のオリ」と呼ばれる巨大な通信傍受施設が、通信のデジタル化などで役割を終え、15日、解体工事が始まりました。

アメリカ軍三沢基地の姉沼通信所にある通信傍受施設は、数十本のアンテナを設置した高さおよそ42メートル、直径およそ440メートルの円筒形の施設で、巨大なオリのように見えることから「象のオリ」と呼ばれています。
15日、アメリカ軍の関係者や地元の青森県三沢市の副市長などが出席して、解体を始める式典が開かれ、地面にシャベルを入れて解体工事を始めました。
「象のオリ」は、およそ50年前の昭和40年に設置され、東西冷戦下では旧ソビエトや中国などの無線を傍受してきましたが、通信のデジタル化などで傍受が難しくなり、2年前に運用を終えていました。
アメリカ軍の「象のオリ」は、国内では沖縄県読谷村の楚辺通信所にもありましたが、7年前に解体されています。
三沢基地の施設の解体は来年まで行われ、作業が終わると冷戦時代を象徴するアメリカ軍の「象のオリ」は国内から姿を消すことになります。
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