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2021年09月10日

『悪霊』のステパン先生

鈴虫の音を聞くと秋だと思うのだが短かった夏をまだ追い求めている自分がいる

なんか今年の夏は不完全燃焼だったからもしれない

『あぁ夏をもう一回』

Orangestarさんの「Henceforce」の歌詞にあるこのことばふと頭によぎる今朝

本日は 『悪霊』のステパン先生

ステパン先生とは

ドストエフスキーさんの小説『悪霊』に出てくる登場人物だ

冒頭、このステパン先生の描写から物語がはじまる

ステパン先生はニコライ・スタヴローギンの母親のワルワーラ夫人の庇護のもと生活をしている

文士崩れで感情の波が激しい人物といったところの人物である

ワルワーラ夫人から過度にお節介をやかれるのだ

彼女にとってはステパン先生は大きな子供である

ステパン先生は彼女の庇護がなければ生きていけないことも自覚している

お互いなくてはならない存在なのだが

再読していて

ふとドストエフスキーさんはなんでこの小説の冒頭にこのステパン先生をもってきたのだろうか

夢は大きいがこのどうしようもないひ弱な人物

ただなにか見捨てられないそんな人物

から書き始めたのだろうか

それにしても夫人に対して何かことあるごとに手紙を送りつけるのはなにか気味が悪い

なぜ面と向かって話をしないのか

ワルワーラ夫人からもこの件で叱られている

こんなグダグダな人物だが目が離せない

まとめ
・前読んだときはステパン先生が嫌いだったのだけれどいまはなぜか好きに

posted by ましゅ at 04:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然
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