私自身も海外で過ごすまでは、言葉は知っていても実感がありませんでした。
でも、カナダでもオーストラリアでも一緒に勉強したり働いたりして、家族を守るために必死に頑張る姿に心が痛む時もありました。
最近もニュースで移民、難民について報道されていますが、絵本の世界で子供と一緒に世界の状況を学ぶことができます!
せんそうがやってきた日
作: ニコラ・デイビス
絵: レベッカ・コッブ
訳: 長友 恵子
出版社: 鈴木出版
お父さんは弟をあやし、お母さんは学校まで送ってくれた。火山について勉強して、絵を描いて、ランチタイムになり、いつも通りに嗣ごしていたはずの日常に、当然戦争が始まります。
ようやく家にたどり着いても門が閉じており、学校には居場所がありません。
このストーリの背景には、2016年春、イギリスで、3000人の孤児の難民の受け入れが拒否され、同じ頃、座るイスがないという理由で難民の女の子が学校への入学を断られるという出来事がありました。作者がこの出来事を元に書いた詩が、この絵本の始まりです。この詩はウェブに掲載され、#3000chairsというハッシュタグをつけた椅子の様々な絵は、ツイッターに投稿されました。それをきっかけに、いすが教育を受ける機会のない子どもたちとの連帯のシンボルになりました。
普段の生活が、一瞬で変わり、教育を受けたくても受けられない子供たち。そんな出来事について考えさせられるストーリーです。
ジャーニー 国境をこえて
作: フランチェスカ・サンナ
訳: 青山 真知子
出版社: きじとら出版
2017年アムネスティCILIP特別賞(ケイト・グリーナウェイ賞)
第24回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)受賞作品
全国学校図書館協議会選定図書
日本子どもの本研究会選定図書
JBBY「おすすめ! 世界の子どもの本2019」選定
など、多くの賞を受賞している絵本です。
海が近くて家族で過ごした楽しい思い出がいっぱいの故郷を、戦争は全て奪ってしまいました。安全に暮らせる場所を求めて、移動が始まります。
子供の目線で描かれているストーリーです。故郷を離れ、新たな場所を求め探す旅の、心の動きや苦労、悲しみが伝わってきます。
なんみんってよばないで。
作: ケイト・ミルナー
訳: 小寺 敦子
出版社: 合同出版
ある日突然、「このまちをでていかなくてはならないの」と言われたら、あなたはどうしますか?
何を用意して、誰にお別れを伝えて、異国の地でどうのように生活したり、学校に行くのだろうか。
そんなことを考えさせられる、難民の親子のお話です。
移民、難民問題は、日本では受け入れが少ないので普段の生活の中で実感がないのが現状です。
でも、移民、難民を多く受け入れている国では、日本人との感じ方や捉え方も違っています。
移民、難民ってどんな意味?と聞かれて、よその国から来た人という説明だけでは終わらない気がします。絵本を通して、世界に目を向け、より深く学べるお話ばかりです。
せんそうがやってきた日
ジャーニー 国境をこえて
なんみんってよばないで。
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