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2024年05月07日

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第107話

ハンガリー国立バレエ団 エリカとチッラ.jpg

バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
海賊の写真.jpg

連絡をお待ちしてますね!

2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは[「ワルプルギスの夜」からのバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第107話
この女性の顔をまともに正面から見れば、何処かで
見覚えのある華やかな顔立ちだった。「あっ!
こ、この人!」ショージは意を決して聞いてみた。
「あなたはリュドミラ・セメ…」すると目をパッチリと
開いてショージを見つめながら、その美女はゆっくりと
「カニヤーシュナ!ミニャ ザブートゥセメニャーカ!
ニポンメニャシュ ミニャ―?リュドミラ・セメニャーカ!」
(勿論!私の名前はセメニャーカよ!あなた、忘れて
しまったの?リュドミラ・セメニャーカよ!)

その優しい性格が表れていそうな高いトーンながらも、
鼻に掛かった甘い声が終わらない内にショージは声が
出なかった。心の中で、「ンギャ〜っ!!リュ、リュ、
リュドミラ・セメニャ〜カ〜っ!ドッヒャ〜っ!」
ショージは心臓が破裂しそうになった。ショージはこの
セメニャーカとバリシニコフの2人のキーロフバレエ団
時代のドンキのパドドゥなどをビデオで見て大ファン
だったのだ。「なんて可愛らしい人で、チャーミングな
女性なんだろう。

その憧れのセメニャーカと僕はつい今の今まで腕を
組んで歩いていたんだ!」しかし人間とはあまりに
夢の様な憧れの人が傍にいたら、と言うよりも鼻と鼻が
ぶつかりそうな近さだと案外に気が付かないものなの
かもしれない。「それともそんなのは僕だけか?」
グリーンの瞳の美しく小柄で痩せた、雰囲気の温かい
バレリーナのリュドミラは行ってしまった。

貴賓室の広間に一人取り残されたショージは、テーブル
クロスも眩しいとても大きな丸いテーブルに座って暫く
ボンヤリとセメニャーカの事を考えていたが、目の前には
巨大なイクラの山だ。巨大な銀杯の皿に鮭数十匹分の
イクラを前にして、ショージの巨大な鼻が敏感に
反応した。そして脳がショージにこう言った。
「遠慮しなくても良い…好きなだけ食べても良いのだ!
お前はイクラがこの上も無く好きではないか。涎など
垂らしていないで、頂ける時にはしっかりと頂きなさい!」

不思議なものでイクラを見たらリュドミラの事が一瞬
どこかに吹き飛んだ。ショージは小皿を持って傍に
置いてある薄いパンを取り、その上にバターを塗った。
そして大きなスプーンでガバッとイクラを乗せると口に
パクッ。そしてパクッ、パクッ!ちなみにロシア語では
食べることを「パクーシャチ」と言う。

腹は満腹になって幸せで絶頂になった。「あ〜、タッパ
持ってくりゃ良かったな!」しかし、そんな卑しい考えを
していたらきっといつか罰が当たるのも知っていた。

立ち上がる巨人

口の周りをバターとイクラでベタベタにしながら、
「おっ!こんな所でグルメに浸っている場合じゃ
なかった。僕は一体何をしているんだ!」と目的を
うっかり忘れてしまっていた。慌ててその貴賓室から
出て、ボリショイ劇場のスタッフが通れる内部を
うろついた。すると「やった!」いつの間にか舞台の
裏側に来ていた。そこから正面方向に廻って客席へと
向かった。

音がジャンジャカ鳴っているところを見ればどうやら
舞台上ではリハーサルが行われているのであろう。
リュドミラも「私、今からリハーサルに行かなきゃ
いけないから…」と言っていた。「じゃあ、きっと
彼女も舞台上にいるのかな…」
(つづく)
半澤正司写真.JPG
プロフィール写真.JPG




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