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2023年10月27日

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第72話

ハンガリー国立バレエ団 エリカとチッラ.jpg

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
海賊の写真.jpg

連絡をお待ちしてますね!

2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「海賊」から「奴隷のパドドゥ」のグルナーラのVaです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
レッジオエミリア駅のプラットフォーム
第72話
とうとうイタリアを去る最後の日となった。電車が
来るまでランドルは10メートルも向こうで背中を
向けて立っており、ロバートも話しかけては
くれない。電車が到着した。

ショージの顔を見ようともしない向こうのランドルと
ロバートに最後の礼を声にした。「今まで本当に
有難う、とても楽しかった!君たちの事は絶対に
忘れないよ…」

その刹那、ランドルが走り寄って来て「うわっ〜!」
っと叫びながら石敷きのプラットフォームに泣き
崩れた。「え、ラ、ランドル…!?」ランドルの
こんな泣く姿など見た事もなかった。「ショージ、
ドントゥ ゴー!、ホワイ?ホワイ、アーユー
ゴーイング?」石敷きのプラットフォームに咽んで
いるランドルをショージは呆然と見つめ、次いで
ロバートを見ると、普段はブルドッグの様なガッシリ
とした身体の静かなロバートが肩を震わせて泣いて
いるではないか!

「あ…!?」 ショージは電車に乗り込み2人に
声を掛けたくても、涙で詰まってもう声が出ない。
無情にもドアーが閉まり2人が見る見る流れて
去って行く。ランドルは地面にうつ伏して泣いて
おり、ロバートは頭を抱えているのが最後の別れ
となってしまった。

電車のドアーにしがみつくショージは、「ランドル…
ロバート…いつかまた会おうね!ありがとう…
今まで本当にありがとう!」心の友だちがそこに
いた。列車は、ひたすら北欧へと走って行く

絶対絶命!

巨大船のシリアラインがフィンランドの港に横づけ
された。首都ヘルシンキに到着したのだ。まだ朝が
早かったのだが、トラム(路面電車)に乗り込むと
セントラルステーション(鉄道の中央駅)にやって
来た。「ここで新しい生活が始まるんだ…」と感慨も
一潮だ。

「ああ…なんて美しい国なんだろう…」そして
この国にもオペラ座がある。ショージの夢に見た
ロシアはこの地平線の向こうにあるのだ。ショージは
胸一杯に空気を吸い込んだ。「よしっ、行くぞ!」 
バレエ団の芸術監督を担っているドーリス・ライネ
女史の部屋に入ると開口一番、「んー、惜しかったわ!
あなたからの連絡が来なかったから、つい先日に
新しいダンサーと契約をしたところなのよ…、
あなたは連絡もして来ないから、いつこのバレエ団に
やって来れるのかも分からなかったものね。残念ね、
また空きがあったらその時ね。」

ショージは身体が凍りつき、あまりのショックに
口が開かなかった。取り敢えず、今何を言われた
のかだけを把握出来たので「さようなら…」とだけ
言い残して、このヘルシンキ国立劇場を後にした。

 お先真っ暗とはこの事だ。しかし頭を抱えて
しょぼくれている悠長な時間などはない。財布に
残っている金の事を考えると、もう走るしか
なかった。一体何処に向かって走るのか?本屋だ。
本屋に行き、片っ端からバレエ雑誌を読んだ。
「何処でも良い、本当に何処のバレエ団でも
良いから直ぐに雇ってもらえる所を見つけないと…!

今更、イタリアのバレエ団に引き返すことなど
出来ないのだ」ショージの手元には1か月分の
生活費しかない。仕事がなければもうそこで終りだ。
食べる事も動く事も出来なくなる。「あー、ど、
どうしたらいいんだ…絶対絶命か!?」
(つづく)
半澤正司写真.JPG
プロフィール写真.JPG



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