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2021年08月31日

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第53話

ハンガリー国立バレエ団 エリカとチッラ.jpg

バレエ教師の半澤です。
いつも当スタジオをご利用頂き、
ありがとうございます!
コロナに負けずに年中無休で頑張っております。
この度、新しい生徒さん、ダンサーに皆様にも
来て頂けるように「お友達紹介キャンペーン」を
する事にしました。

1,新規お友達の体験レッスン1回無料!
2,ご紹介くだされば、その場で1000円キャッシュバック!

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!

2021年12月19日(日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションはバランシン振り付けによる「チャイコフスキーパドドゥ」
からのバリエーションです。
アップテンポのリズムが最高に楽しいですよね!さ、やりましょうよ!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第53話
ふと、周りを見れば向こうに大樹があった。「何て
大きな木なんだろうか…!」と呟き腰を上げてその
木の周りを歩いてみると、反対側の木の根元に大きな
穴が空いていた。
人が入れそうなほど大きな穴だった。「何じゃこりゃ…」
暫く穴を見つめていたショージはその穴が丁度自分が
寝るのに相応しい感じがした。

夜も大分と更けて来たのでショージは寝袋の初デビューを
この木の穴で試す事に決めた。「旅をすると一番費用が
掛かるのはホテルだ…折角この素晴らしいアイテムを
どうして僕は使わないのだろう…?よし、これが本当に
素晴らしい物なのかどうかちょっと試してみなければ
いけないな…レッジオエミリアで登山家愛用の登山グッズ
店のオーナーがマイナス24度まで対応してるんだぞ!
って自慢してたもんな…」

木の穴の中は意外に…おお〜っ!?

ベンチの上に置いていた大きなバッグを木の近くまで
持って来ると、まだ新品の寝袋を取り出し広げた。
コンパクトに畳んで仕舞っていた寝袋は空気を吸い込み
ながら、ぶわっと膨らみ大人一人が十分に入り込める
大きさに広がった。電車の旅は窓の外に景色が流れ、
車や飛行機よりも快適だったが、時間が長く掛かるのと、
重いバッグを抱えて歩き周っていたせいで身体が
とても疲れた。

早速、身体を寝袋の中に滑り入れ、頭から木の穴に
入れて行くと身体の上半分は木の中にすっぽり入った。
しかし完全に寝込んでしまうと大切なバッグが誰かに
持って行かれるのではないかと心配になった。細い
ヒモで足元の先にある寝袋の穴に結び付けて置いた。
これでもし誰かがバッグを引っ張ろうとすればショージに
伝わる。大事なバッグを盗まれる訳にはいかない。
 
穴の中は夜と言う事もあり真っ暗であったが、目が
慣れてくると少しずつ見えて来た。木の温もりが
伝わってくるようで快適とは程遠いが一晩は過ごせ
そうだ。「ん、?何か、ガサガサ…」と音が聞こ
えた。それは紛れもなく木の中で鳴った音だが、
「…?カチャカチャ…え何だ?」目を凝らしてジーッと
見つめると、とんでもなく大きいゲジゲジと呼ばれる
ムカデが穴の上の方に上がって行くのがはっきりと
確認出来た。ショージは「うわ〜っ! 」と叫び声を
上げ、一気に木から脱出しようとした。
 
だが身体の動きがままならなかった。何故なら顔の
部分だけを出して呼吸がちゃんと出来るようにし、
全身をすっぽりと包んだ寝袋の紐を顎の下できつく
締めておいたのと、大きなショージのバッグを紐で
寝袋に直結しておいたからだった。ショージは
寝袋のまま芋虫のようにうねうねさせながら、
100本足の劇太のムカデから逃げようともがいた。
猛毒を持ったこの巨魁虫に刺されでもしたら命の
危険もある。急いで寝袋の紐を緩めてバッグを外し
穴から出た。心臓が破裂しそうなほど恐ろしかった。
まじまじと木の穴を見つめた。

真冬のドイツの寒さは日本の気温とは比べられない
ほど厳しい。公園を見回した。ここ以外に寝れそうな
場所は他にない。かと言ってムカデと伽をするのは
非常に難しい。しかし朝まで我慢してここで寝れば
ホテル代金は掛からないのだ。懐の寂しいショージは
考えた挙句、もう一度この穴の中で寝る事に決めた。

今度はもう一度全身を寝袋に入れ、足の方から木の
穴の中に入って下半身を入れた。寝袋は羽毛で空気を
沢山吸ってパンパンに膨れ上がっているからゲジゲジ
にも刺されることはないだろうと思ったのだ。
上半身は外になった事から今度はバッグを枕のように
して寝る体勢になった。「まさかあのムカデは木から
這い出て来て僕の顔を刺す事はないだろうか…」
不安にかられたが背に腹は代えられないと腹を括った。
睡魔が襲いそて一気に熟睡へと入って行った。ところが…
(つづく)
半澤正司写真.JPG
プロフィール写真.JPG


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