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2018年01月16日

アガリスク




機能[編集]

信頼できる科学的なデータはないが、免疫賦活作用からがん予防・抗がん作用があるとして、日本ではサプリメントとして広く服用されていた。

日本では、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される。

一般に食品として販売されており、医薬品等とは異なり効能効果を標榜することはできない[8]。

免疫の働きを活発にする可能性があり、結果として癌の発生予防や増殖抑制が期待され、また癌治療に伴う副作用の軽減、免疫賦活作用により薬剤治療の効果の向上が望める、糖尿病や高脂血症の予防作用を持つと販売業者によって謳われている場合がある。

しかしながら、国立健康・栄養研究所は、免疫の活性化を含めヒトでの有効性と安全性については信頼できるデータは2011年3月現在見当たらないとしている[9]。

ただし、アガリクスの有益な効果については、以下に示すような予備的なヒト臨床試験・動物臨床試験等の研究報告がある[9]。

2004年に子宮頸がん等の患者に化学療法実施中の副作用の発現頻度や免疫機能を調べるヒト臨床試験(RCT試験)を実施し、その結果、副作用の出現頻度に関して、アガリクス・ブラゼイを摂取した患者の方が、プラセボを摂取した患者に比べて、症状の改善が認められたと報告されている。また免疫機能の評価に関しては、抗がん剤の投与が始まってから3週間目と6週間目のNK細胞の細胞傷害活性が、アガリクス・ブラゼイを摂取した患者の方が、プラセボを摂取した患者に比べて、有意に上昇していたと報告されている[10]。

半健康人と思われる成人男女12名に、通常量摂取3カ月試験を行い、体重・腹囲・BMI・体脂肪率を測定し、血液生化学検査を行った結果、体重・BMI の有意な低下が観察される。また肝機能を検討するため、GOT、GPT、γ-GTPを、対象群を正常値群と未病値群に層別し投与前後の変化を検討した結果、生活習慣病に対する脂質,血糖レベルが減少し、肝機能を改善したことが報告された[11]。

動物試験においては、ビーグル犬に対して2Gy・5Gy放射線照射時に、免疫の低下を抑制した学術文献[12]が発表された。




マウスでの動物試験では、Ganoderma lucidum (Rei-shi) mycelia とAgaricus blazei murill の培地由来水溶性抽出物の、放射線による生存時間の短縮予防と小腸細窩傷害に対する放射線防御作用の学術報告がされている[13]。

またβグルカンの放射線に対する機能性検証について、マウスに9.0Gy照射後、生存率の検証を行った。白血球、血小板およびヘマトクリット値の回復を向上させ、マウスの内因性多能性造血幹細胞数を増加させたと報告されている[14]。

結合している造血前駆細胞の増殖を促進し、白血球の回復を促進し、マウスの生存を増加させたという学術文献も報告されている[15]。


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