2020年07月02日
頭イカを紹介
頭イカの独壇場
ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。
日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。
以下293話訳です。
(※日本語版で一海会→一姟会と訂正されたのでそちらに合わせて変えています)
(口にしたコーヒーを吹き出す淳助)
淳助:何ぃ!ブラックバッジを譲がくれただと!?あの変態野郎がどうしてだ!?
(吹き出したコーヒーでびしょ濡れになる蛍介)
【淳助さんは、よく分からない人だ】
淳助:まさかお前…ブラックバッジをもらう代わりに譲と…何かあったんじゃなかろうな?図星だろこの野郎ww
(ネクタイでコーヒーを拭う)
【この人もブラックバッジなのか?】
淳助:でなきゃブラックバッジをもらうとかあり得ねえ。それともあれか?アイツの後継になったってことか?
【そうだ、聞いてみよう!でもブラックバッジ同士はどんな口調で話せばいい?同じ色同士だから対等に?タメ口にすべきか敬語にすべきか…ちょっとタメ口で話してみよう】
蛍介:そうだよ、淳助。
淳助:アタリか!!譲のやつ後任を決めたか!!
蛍介:〔どうやらセーフみたいだ。〕
(なれなれしく蛍介の肩に腕を回す)
淳助:よお、譲の後任になったなら言っといてやる、譲には気をつけろ。アイツ異常だぞ。惚れ込んだら男だろうが女だろうが…
蛍介:…心配してくれてどうも、淳助。
淳助:それで譲は何て言った?
蛍介:…何とは?淳助。
淳助:自分の代わりに4大クルーをなくせとでも言われたか?
(ニヤニヤ笑う淳助。蛍介は驚いて淳助を見る)
淳助:返事がないな?
蛍介:〔何だろう、急に雰囲気が…〕
淳助:でもな、他のクルーは潰しても一姟会は潰せねえよ。
蛍介:〔譲さんの味方じゃなかったのか!?〕
淳助:一姟会が握ってるものがかなり面倒でね。譲でも「あの方」でさえも簡単にはできないんだよ。
蛍介:…ど、どういう事!?
淳助:俺の秘密の友達になるなら教えてやるよ。譲の後任を蹴って俺のとこに来い。分け前はちゃんとやる。お前が来れば4人目だ。
蛍介:〔秘密の友達って何だ?一体何を企んでるんだ?〕悪いな淳助…僕はもう譲の後任なんだ。
淳助:それなら仕方ねーな。俺はあんな変態とは違って執着はしねえ。イケメンの秘密の友達ができるかと思ったのに。
蛍介:〔こんな簡単にあきらめるの!?淳助さんはよく分からない人だ。善か悪かも判断つきかねる人だよ〕
淳助:譲の後任とは面白い。でもな。このお兄さんは嘘が嫌いなんだよ。
(にやりと笑った淳助の顔が歪み、それがぐるりと回ったかと思うと、蛍介は気を失っていた)
(倒れた蛍介を前に、淳助が時計を見る)
淳助:そろそろソンウンが来る頃だな〜。このプレゼント、気に入ってくれるだろう。
(笑いながらソンウンの部屋を去る淳助)
(ワンの高級車の上に首が曲がったまま固まった道也が座っている)
ワン:先ほどのお言葉を聞いて準備させました。スポーツがお好きならお楽しみになれるかと。うちの保安チーム代理です。
(目の前で激しく戦う保安チームの二人)
ワン:ウォンMCNはVVIPの随行員様のために何でもできるご用意をしております。
道也:…よろしい。〔蛍介、あの野郎。いったい俺をどこに連れてきやがった!?〕
(冷や汗をかく道也)
道也:“ちょっと来て偉そうな態度をしてくれればいいだけだから!”っつーからやっただけなのに何なんだよ!
(「二人で戦って見せろ」と言った自分の言葉を後悔する)
保安員:VVIPの前だから力入ってんのか?
道也:〔こいつら完全に頭イカレちまってんのか?!俺のためにケンカするなんて!〕
保安員:残念だなチェ代理、昔の癖が治ってないようだな?
道也:〔あれのどこが会社員だよ!会社員に刺し傷があるか?〕
(葉巻を口に突っ込まれる道也)
ワン:もう喧嘩をやめさせますか?
道也:いや面白いよ。〔すぐにやめさせてくれ!あのおじさんたちが怪我して骨折れたりするのなんか見たくねえ!
いったいここはどこだ?この会社は何をしてる会社なんだ!?〕
(淳助にやられて気を失った蛍介が、ぶーちゃんの体で目覚める)
蛍介:〔油断しすぎた!道具で殴られたのか!?不意打ちにあうなんて!淳助さんはいったい何なんだ、僕が騙すのを最初から見破ったっていた?!早くしなくちゃ!!戻らなくちゃ!〕
(ソンウンの部屋で倒れたままのイケメン蛍介)
(ウケル達の部屋にドン、ドンという音が響いている)
ウケル:ん?
ナンテネ:これ何の音!?
蛍介:〔戻らなくちゃ!!早く!早く!〕
(部屋のガラスに頭を打ち付けるぶーちゃん。頭から血が噴きすのもかまわず何度も打ち付ける)
蛍介:〔早く!早く!ソンウンが戻ってくる前に!一姟会が来る前に!〕
(部屋のドアに手を掛けるソンウン。1階へ降りるエレベーターの中で殴り合う元弥とキム部長。元弥のパンチを交わしながら携帯で話すキム。その指に結婚指輪が光る)
キム:ああ、そうだ、お父さんは今日ちょっと遅くなるよ。
元弥:恥ずかしくないのか?オッサンが閉じ込めてる子供たちはみな自分の子くらいの子供たちだろ。金のためなら何でもすんのかよ!?
キム:よく聞け、ぼうず。うちで自慢のお父さんになるためには…
(元弥の攻撃を手首でかわし膝をかるく蹴って体制を崩し同時に顔にパンチを打つ)
キム:外では恥ずかしいお父さんになるのも構わないものだ。他人の家族などどうでもいい。俺にとってはただの仕事だ、罪悪感などない。
(さらに蹴りを加えようとしたキムの喉に元弥の指が突き刺さり、こめかみに蹴りが入る)
キム:〔喉ぼとけ?こめかみ?〕
(そしてみぞおちに渾身のパンチを浴びせドアに叩きつける)
元弥:俺だって他人の家族にゃ興味ねえ。(俺の)家族だからだ。
(元弥の首からのぞくHのタトゥー)
元弥:ウチの姪っ子たちを連れてこい。
キム:…こめかみをやられたか。ちょっとバランスを整えなきゃな。
元弥:罪悪感なんかねえ。
(殴りかかった元弥の拳は、ふいに開いたドアの向こうの女子社員の顔の前で止まる。その拳を制して女子社員に微笑むキム)
キム:失礼しました。保安チームの仕事中でしてね、それでは、これで失礼します。
(閉まるドアの向こうで血しぶきをとばし殴り合う)
キム:截拳道(ジークンドー)はどこで習った、ぼうず。急所を突くのがうまいな。
元弥:〔…それを受けてもびくともしない?〕截拳道?そんなもん習ったこともねーよ。
(元弥のパンチを軽くかわすキム)
キム:習ったことがない?独学で?会えて嬉しいね。俺の若い頃のようだ。
(驚愕の表情の元弥。キムの指先が正確にみぞおちを突き、吹っ飛ぶ元弥)
キム:あの頃はロマンがあってよかったが、
元弥:カハッ!〔なんだ、このオッサン〕
キム:今はこういう仕事ばかりするオッサンなんだよ。
元弥:〔なんでこんなに強いんだ!?〕
(キムの拳が飛ぶ。だがそれはふいに開いたドアの向こうのおじさんの前で止まる。拳を制してニヤリとする元弥)
元弥:失礼。保安チームの勤務中なんで…って言やいいんだな?
キム:…こりゃ完全に俺の30年前だな。
ワン:キム部長!!
(そのとき、廊下からワンの怒鳴り声が飛ぶ。道也と、殴り合いをしていた保安チームの二人を従えている)
ワン:何をしてるんだ!!
キム:しゃ、社長、どうしてここへ…!
ワン:今それが重要か!?この方々が誰だかわかってるのか!?VVIPの随行員だぞ!!まさかいいところを見せられなかったのが不満でケンカをふっかけたのか!?
キム:え?そんなわけないでしょう!
ワン:なんだと?どういうことだ?そんなわけない?
キム:こいつらはただの普通の高校生ですよ。この前もここにきて、人をどこに隠したのかと聞いてきた。社長は騙されているんですよ。
道也:ハハ…オッサンどーしたんだよ、俺たちがただの高校生だと?VVIPだぞ?ブラックバッジを英語で何て言うか知らねえのか?
ワン:保安チーム。
保安員:はい、社長。
道也:〔ひぃぃぃっ!!〕
ワン:捕まえろ。
(保安チーム3人に囲まれる元弥)
元弥:(道也)今から俺が言うことをよく聞け。
道也:え?
元弥:〔結局こうなっちまったか〕
元弥:お前は今から全速力で蛍介を探せ。
元弥:〔今回はマジでヤバそうだが〕
(エレベーターの扉を閉める)
元弥:蛍介に伝えろ。ナンテネとウケル…いやイェジンとウンビを必ず見つけてくれって。
(先ほどの戦いで疲弊し息の荒い元弥)
元弥:〔それでも俺がやんなきゃ誰がやるんだよ〕
293話 終わり。
頭イカが激しく面白すぎる件
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