花粉症 父の苦労は見えにくい。

　今日は「人権宣言記念日」。1789年のこの日、フランスの憲法制定国民議会が「人間と市民の権利の宣言」(フランス人権宣言)を採択した。

　「ユースホステルの日」。ユースホステルの創始者リヒャルト・シルマンを記念する日。

シルマンはドイツの小学校教師だった。1909年のこの日、生徒たちと遠足に出掛けた時、突然の大雨のために小学校で雨宿りをした。しかし、夜になっても雨は止まず、翌朝までその小学校で過ごすことになった。この経験から、旅行中の青少年が何かあった時に駆け込め、安い料金で安心して宿泊のできる施設の必要性を感じ、ユースホステルを創設した。

世界中のユースホステルで記念行事が行われる。

　忌日としてはチャールズ・リンドバーグ1974年没、没年72歳。

　＜「翼よあれがパリの灯だ」――リンドバーグが1927年初めて大西洋を飛行機で単独横断無着陸飛行して一躍世界の名士となったのは、彼が25歳の時であった。以後も彼は、愛児の誘拐斬殺事件や、第二次大戦前ナチス礼賛論を唱えたりして話題の主であり続けた。しかし晩年は「墜ちた偶像」であったといっていい。

　リンドバーグは自分の肉体がガンに冒されていることを、死の一年前から知っていた。ニューヨークのコロンビア大学病院で、11人の医者と完璧な設備に守られた治療を受けていたのである。しかし、死をはっきり自覚した時、リンドバーグは病院を出た。

　「ニューヨークで薬攻めにあって一ヶ月生き延びるより、美しいマウイの家出楽しい一日を送りたい」

　といって、彼はハワイのマウイ島に飛んだ。1974年8月のことであった。リンドバーグハワイのマウイ島の美しさを愛し、1969年、その島の地主ブライヤーから土地を借りて別荘を作っていたのである。

　マウイに着くと、彼はすぐに自分で葬式の計画をたてた。墓石の寸法から棺の作り方、死に装束、参列者、葬式のやりかたに至るまで、自ら設定した。

　それによると、彼の死に装束は作業服で、参列者も平服だった。葬式はハワイアン式で、ハワイアンコーラスの四人の女性に、ハワイの葬式の歌「カ・ラ・ニ・クウ・ホメ（天使のお迎え）」を歌わせるというのだった。

　マウイに着いてから八日目に彼は死んだ。8月26日午前7時15分であった。（「人間臨終図巻」山田風太郎）＞

　今日の言葉

「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである。 およそ成り行きにまかせる人間は気分が滅入りがちなものだ」（リンドバーグ）