2020年08月29日
肌の老化とは
肌の老化現象!
肌の老化の原因は、肌細胞の減少・機能低下
シワやクマ、タルミ、肌質の変化などの肌の老化の原因は、年齢を重ねることによる肌細胞の減少・メンテナンス機能の低下です。
肌細胞の減少により起こる老化症状
肌細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など全てを作り出す工場です。
しかし、肌細胞は20歳を越えると急激に減少していきます。そして、50歳を越える頃には、20歳の頃の約1/3くらいにまで肌細胞は減少してしまうのです。
そもそも、細胞の減少「老化」とはなにか?
肌細胞に限らず、細胞の減少とは何なのか?
わかりやすくご説明するために、皆さんもご存知の骨粗しょう症を例にご説明いたします。若い時の骨は中にパンパンに骨細胞が存在しています。骨細胞はコラーゲンや、カルシウムを蓄える骨器質などすべてを作り出す工場です。骨細胞も肌細胞と同じように20歳を超えると急激に減少していきます。
年を取り、骨粗しょう症でスカスカになった骨は非常に弱く、すぐに骨折しやすい状態なっています。同じように年を取り、スカスカになったお肌は非常に弱く、すぐにしわが出来たり、たるんだりしやすい状態になってしまいます。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、骨にどれくらい含まれているかの指標となる。一般に20代でピークとなり、その後は徐々に減少する。女性の場合は更年期(閉経)をむかえるとエストロゲンなど骨を維持する女性ホルモンの低下によって男性よりも急速に減少することが知られている。また、男性の場合、前立腺癌で内分泌療法を行なった場合に骨密度の減少が見られるという。
老化の原因「肌細胞の減少」を引き起こす原因は?
(1)紫外線 (2)乾燥 (3)活性酸素
この3つが、「肌を老化させる3大要素」です。
「真夏の強い日差しを浴びる時だけ気を付ければいい」
なんて思っていませんか?それは大きな間違いです。
冬でも、曇りの日でも、昼間は常に紫外線が降り注いでいます。
中でもUVAと呼ばれる波長の紫外線は、真皮にまで到達してコラーゲンやエラスチンを破壊します。私たちは知らない間に常に、肌のハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンを失っているのです。
(1)紫外線
紫外線には大きく分けて肌に直接受けるUVAとUVBが有ります。
UV-A (波長 315–380 nm)太陽光線由来のもののうち、5.6%が大気を通過する。冬季及び朝夕でもあまり減衰しない。皮膚の真皮層に作用し蛋白質を変性させる。皮膚の弾性を失わせ老化を促進する。細胞の物質交代の進行に関係しており、細胞の機能を活性化させる。
■UV-Bによって生成されたメラニン色素を酸化させて褐色に変化させる。日焼けとしては色素が沈着し皮膚が黒くなる、いわゆるサンタン (suntan)と呼ばれる日焼けを引き起こす。UV-B (波長 280–315 nm)太陽光線の由来のもののうち、0.5%が大気を通過する。表皮層に作用し、色素細胞がメラニンを生成し防御反応を取る。これがいわゆる日焼けである。この際ビタミンDを生成する。日焼けとしては皮膚が赤くなり痛む、いわゆるサンバーン (sunburn)と呼ばれる日焼けを引き起こす。なお、こちらの日焼けの場合も最終的には色素の沈着と黒化を引き起こす。
■UV-C (波長 200–280 nm)オゾン層で守られている地表には到達しない。強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強い。ハロン系物質によりオゾンホールが発生すると、地表に到達して生物相に影響が出ることが懸念されている。
紫外線による健康への影響
■UVA/UVB
紫外線はたんぱく質を変性させるため、皮膚に紫外線が照射されるとコラーゲン繊維および弾性繊維にダメージを与えて皮膚を加齢させる。
UVAの危険性は近年まで軽視されてきたが、皮膚の加齢、DNAへのダメージ、皮膚がんへのリスクはゼロではない。このうち特に、皮膚の加齢は、波長が長くUVBより深く皮膚の中に浸透し、皮膚の張りを保つ弾性繊維を徐々に破壊する主要因となっている。また、一度破壊された弾性繊維は回復しない。UVAはUVBと比べて、大気中での減衰が少なく、UVBの減少する冬期や朝夕でも比較的多く降り注いでいる。日焼けのうちサンバーンを引き起こすことはないがサンタンを引き起こす。日焼けサロンで照射されるのは、主にUVAである。ただし、その際に皮膚の老化を加速していることも忘れてはならない。UVAはSPFテストで測定することができない。
(2)乾燥
■原因は角質層の「バリア機能」にある
「水分保持力が衰え、乾燥肌となってしまう原因は、私たちの肌の「バリア機能」の低下にあります。 肌は表皮によって覆われていますが、この表皮の最も外側にある角質層にあるバリア機能が、乾燥と深くかかわっているのです。
「水分保持力が衰え、乾燥肌となってしまう原因は、私たちの肌の「バリア機能」の低下にあります。 肌は表皮によって覆われていますが、この表皮の最も外側にある角質層にあるバリア機能が、乾燥と深くかかわっているのです。
■生活習慣による要因
すこやかでうるおいに満ちた肌は、皮膚の細胞が約4〜6週間で生まれ変わる、「ターンオーバー」が正常に行われることで保たれています。しかし、寝る時間が不規則だったり、夜ふかしを続けたりしていると、就寝中に分泌されるはずの成長ホルモンがきちんと分泌されなくなり、皮膚のターンオーバーは停滞してしまいます。
また、毎日の食事からとる栄養は、肌細胞の材料となるのはもちろん、ターンオーバーを活性化させる血液の循環や代謝機能に活用されています。そのため、ダイエットや偏食によってさまざまな栄養が不足すると、すこやかな肌が育たなくなってしまいます。
さらに、普段のスキンケアのやり方によっても乾燥が悪化することがあります。あなたはクレンジングや洗顔のたびに、肌をゴシゴシこすったり、熱いお湯で洗ったりしていませんか?実はそうした物理的な刺激も肌のバリア機能を低下させ、肌を乾燥させてしまうので要注意です。
■年齢と乾燥
角層内の天然保湿因子(NMF)や皮脂(皮脂膜の主成分)は、年齢とともに減少します。それにともなって肌のバリア機能が低下し、外界からの刺激に弱くなってしまいます。
■肌の乾燥をケアする方法
保湿美容液等肌への栄養を補給する。
洗顔のしすぎは、肌に過度な刺激を与えたり、肌に必要な保湿成分を失ったりすることにつながります。洗顔は朝と夜の1日2回までにしておくことがおすすめです。洗うときは洗顔料をたっぷりと泡立てて、泡をクッションにしてやさしく行います。すすぎは洗顔料が肌に残らないようすみずみまで洗い流してから、清潔なタオルで水気を拭き取りましょう。
洗顔後は肌が乾燥しやすくなっていますので、すみやかに基礎化粧品で保湿ケアを行い、角層をみずみずしい状態に保ちましょう。
また、角層をすこやかに保つためには、角層そのものを育てて、成熟した状態に保つことが必要です。そのためには、うるおい(水分)と皮脂(油分)のバランスを整えることが大切です。これらの機能に近い働きをする成分を化粧品で補うことにより、肌の保湿をキープすることができます。
保湿成分や、肌バリアの保護成分にはさまざまなものがありますので、自分の肌にあったものを選ぶようにしましょう。
(3)活性酸素とは
■活性酸素と酸化ストレス
大気中には、約20%の酸素が含まれており、生物はこの酸素を利用し生命活動を維持しています。酸素は、外部からの様々な刺激を受け、反応性の高い活性酸素に変化します。活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります。そのため生体内には、活性酸素の傷害から生体を防御する抗酸化防御機構が備わっていますが、活性酸素の産生が抗酸化防御機構を上回った状態を酸化ストレスといいます。
■活性酸素とは
私たちが生命活動を営む上で酸素の利用は必須となります。呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は、通常の状態よりも活性化された活性酸素となります。ヒトを含めた哺乳類では、取り込んだ酸素の数%が活性酸素に変化すると考えられています。活性酸素は、体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると細胞傷害をもたらします。
■活性酸素の役割と作用
活性酸素は、過剰な産生あるいは酸化ストレスによる老化、がん、生活習慣病発症との関連が注目されがちですが、白血球から産生される活性酸素(スーパーオキシド・過酸化水素など)は、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担います。また細胞間のシグナル伝達、排卵、受精、細胞の分化・アポトーシスなどの生理活性物質としても利用されています。したがって、活性酸素を消去すれば良いという安易な考え方は禁物です。
■抗酸化能力とは
活性酸素が、生体内で常に産生されるにも関わらず、我々が体内の恒常性を維持できるのは活性酸素から自己を防御する抗酸化防御機構が備わっているからです。抗酸化防御機構は、活性酸素の産生を抑制したり、生じたダメージの修復・再生を促す働きを有しています。
生体が有する抗酸化防御機構には、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの内因性の抗酸化酵素に加え、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド類、カテキン類など外因性の抗酸化物質もあります。実際には、活性酸素の産生と抗酸化防御機構が複雑に作用し合いながら生体内の活性酸素の産生と抗酸化防御機構の状態が決まります。
★酸化ストレスを予防する生活習慣
通常、我々の生体内では活性酸素の産生と抗酸化防御機構のバランスが取れていますが、活性酸素の産生が過剰になり、抗酸化防御機構のバランスが崩れた状態を酸化ストレスといいます。酸化ストレスを引き起こすリスク因子としては、紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤ならびに酸化された物質の摂取などが考えられます。また、過度な運動やストレスも活性酸素の産生を促し、酸化ストレスを引き起こす要因となります。したがって、日ごろからバランスの取れた食事、適度な運動習慣ならびに十分な睡眠により抗酸化防御機構を良好に保つことが酸化ストレスを防止するためにも重要となります。
肌の老化の原因は、肌細胞の減少・機能低下
シワやクマ、タルミ、肌質の変化などの肌の老化の原因は、年齢を重ねることによる肌細胞の減少・メンテナンス機能の低下です。
〈目次〉
1-1肌の老化現象とは
1-2老化症状
1-3肌細胞の減少
1-4老化の原因
2-1紫外線
2-1-1紫外線の種類
2-1-2肌への影響
2-2乾燥
2-2-1生活習慣による影響
2-2-2年齢と乾燥
2-2-3肌の乾燥をケアする方法
2-3活性酸素
2-3-1活性酸素と酸化ストレス
2-3-2活性酸素とは
2-3-3活性酸素の役割と作用
2-3-4抗酸化能力とは
2-3-5酸化ストレスを予防する生活習慣
1-1肌の老化現象とは
1-2老化症状
1-3肌細胞の減少
1-4老化の原因
2-1紫外線
2-1-1紫外線の種類
2-1-2肌への影響
2-2乾燥
2-2-1生活習慣による影響
2-2-2年齢と乾燥
2-2-3肌の乾燥をケアする方法
2-3活性酸素
2-3-1活性酸素と酸化ストレス
2-3-2活性酸素とは
2-3-3活性酸素の役割と作用
2-3-4抗酸化能力とは
2-3-5酸化ストレスを予防する生活習慣
肌細胞の減少により起こる老化症状
肌細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など全てを作り出す工場です。
しかし、肌細胞は20歳を越えると急激に減少していきます。そして、50歳を越える頃には、20歳の頃の約1/3くらいにまで肌細胞は減少してしまうのです。
そもそも、細胞の減少「老化」とはなにか?
肌細胞に限らず、細胞の減少とは何なのか?
わかりやすくご説明するために、皆さんもご存知の骨粗しょう症を例にご説明いたします。若い時の骨は中にパンパンに骨細胞が存在しています。骨細胞はコラーゲンや、カルシウムを蓄える骨器質などすべてを作り出す工場です。骨細胞も肌細胞と同じように20歳を超えると急激に減少していきます。
年を取り、骨粗しょう症でスカスカになった骨は非常に弱く、すぐに骨折しやすい状態なっています。同じように年を取り、スカスカになったお肌は非常に弱く、すぐにしわが出来たり、たるんだりしやすい状態になってしまいます。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、骨にどれくらい含まれているかの指標となる。一般に20代でピークとなり、その後は徐々に減少する。女性の場合は更年期(閉経)をむかえるとエストロゲンなど骨を維持する女性ホルモンの低下によって男性よりも急速に減少することが知られている。また、男性の場合、前立腺癌で内分泌療法を行なった場合に骨密度の減少が見られるという。
老化の原因「肌細胞の減少」を引き起こす原因は?
(1)紫外線 (2)乾燥 (3)活性酸素
この3つが、「肌を老化させる3大要素」です。
「真夏の強い日差しを浴びる時だけ気を付ければいい」
なんて思っていませんか?それは大きな間違いです。
冬でも、曇りの日でも、昼間は常に紫外線が降り注いでいます。
中でもUVAと呼ばれる波長の紫外線は、真皮にまで到達してコラーゲンやエラスチンを破壊します。私たちは知らない間に常に、肌のハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンを失っているのです。
(1)紫外線
紫外線には大きく分けて肌に直接受けるUVAとUVBが有ります。
UV-A (波長 315–380 nm)太陽光線由来のもののうち、5.6%が大気を通過する。冬季及び朝夕でもあまり減衰しない。皮膚の真皮層に作用し蛋白質を変性させる。皮膚の弾性を失わせ老化を促進する。細胞の物質交代の進行に関係しており、細胞の機能を活性化させる。
■UV-Bによって生成されたメラニン色素を酸化させて褐色に変化させる。日焼けとしては色素が沈着し皮膚が黒くなる、いわゆるサンタン (suntan)と呼ばれる日焼けを引き起こす。UV-B (波長 280–315 nm)太陽光線の由来のもののうち、0.5%が大気を通過する。表皮層に作用し、色素細胞がメラニンを生成し防御反応を取る。これがいわゆる日焼けである。この際ビタミンDを生成する。日焼けとしては皮膚が赤くなり痛む、いわゆるサンバーン (sunburn)と呼ばれる日焼けを引き起こす。なお、こちらの日焼けの場合も最終的には色素の沈着と黒化を引き起こす。
■UV-C (波長 200–280 nm)オゾン層で守られている地表には到達しない。強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強い。ハロン系物質によりオゾンホールが発生すると、地表に到達して生物相に影響が出ることが懸念されている。
紫外線による健康への影響
■UVA/UVB
紫外線はたんぱく質を変性させるため、皮膚に紫外線が照射されるとコラーゲン繊維および弾性繊維にダメージを与えて皮膚を加齢させる。
UVAの危険性は近年まで軽視されてきたが、皮膚の加齢、DNAへのダメージ、皮膚がんへのリスクはゼロではない。このうち特に、皮膚の加齢は、波長が長くUVBより深く皮膚の中に浸透し、皮膚の張りを保つ弾性繊維を徐々に破壊する主要因となっている。また、一度破壊された弾性繊維は回復しない。UVAはUVBと比べて、大気中での減衰が少なく、UVBの減少する冬期や朝夕でも比較的多く降り注いでいる。日焼けのうちサンバーンを引き起こすことはないがサンタンを引き起こす。日焼けサロンで照射されるのは、主にUVAである。ただし、その際に皮膚の老化を加速していることも忘れてはならない。UVAはSPFテストで測定することができない。
(2)乾燥
■原因は角質層の「バリア機能」にある
「水分保持力が衰え、乾燥肌となってしまう原因は、私たちの肌の「バリア機能」の低下にあります。 肌は表皮によって覆われていますが、この表皮の最も外側にある角質層にあるバリア機能が、乾燥と深くかかわっているのです。
「水分保持力が衰え、乾燥肌となってしまう原因は、私たちの肌の「バリア機能」の低下にあります。 肌は表皮によって覆われていますが、この表皮の最も外側にある角質層にあるバリア機能が、乾燥と深くかかわっているのです。
■生活習慣による要因
すこやかでうるおいに満ちた肌は、皮膚の細胞が約4〜6週間で生まれ変わる、「ターンオーバー」が正常に行われることで保たれています。しかし、寝る時間が不規則だったり、夜ふかしを続けたりしていると、就寝中に分泌されるはずの成長ホルモンがきちんと分泌されなくなり、皮膚のターンオーバーは停滞してしまいます。
また、毎日の食事からとる栄養は、肌細胞の材料となるのはもちろん、ターンオーバーを活性化させる血液の循環や代謝機能に活用されています。そのため、ダイエットや偏食によってさまざまな栄養が不足すると、すこやかな肌が育たなくなってしまいます。
さらに、普段のスキンケアのやり方によっても乾燥が悪化することがあります。あなたはクレンジングや洗顔のたびに、肌をゴシゴシこすったり、熱いお湯で洗ったりしていませんか?実はそうした物理的な刺激も肌のバリア機能を低下させ、肌を乾燥させてしまうので要注意です。
■年齢と乾燥
角層内の天然保湿因子(NMF)や皮脂(皮脂膜の主成分)は、年齢とともに減少します。それにともなって肌のバリア機能が低下し、外界からの刺激に弱くなってしまいます。
■肌の乾燥をケアする方法
保湿美容液等肌への栄養を補給する。
洗顔のしすぎは、肌に過度な刺激を与えたり、肌に必要な保湿成分を失ったりすることにつながります。洗顔は朝と夜の1日2回までにしておくことがおすすめです。洗うときは洗顔料をたっぷりと泡立てて、泡をクッションにしてやさしく行います。すすぎは洗顔料が肌に残らないようすみずみまで洗い流してから、清潔なタオルで水気を拭き取りましょう。
洗顔後は肌が乾燥しやすくなっていますので、すみやかに基礎化粧品で保湿ケアを行い、角層をみずみずしい状態に保ちましょう。
また、角層をすこやかに保つためには、角層そのものを育てて、成熟した状態に保つことが必要です。そのためには、うるおい(水分)と皮脂(油分)のバランスを整えることが大切です。これらの機能に近い働きをする成分を化粧品で補うことにより、肌の保湿をキープすることができます。
保湿成分や、肌バリアの保護成分にはさまざまなものがありますので、自分の肌にあったものを選ぶようにしましょう。
(3)活性酸素とは
■活性酸素と酸化ストレス
大気中には、約20%の酸素が含まれており、生物はこの酸素を利用し生命活動を維持しています。酸素は、外部からの様々な刺激を受け、反応性の高い活性酸素に変化します。活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります。そのため生体内には、活性酸素の傷害から生体を防御する抗酸化防御機構が備わっていますが、活性酸素の産生が抗酸化防御機構を上回った状態を酸化ストレスといいます。
■活性酸素とは
私たちが生命活動を営む上で酸素の利用は必須となります。呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は、通常の状態よりも活性化された活性酸素となります。ヒトを含めた哺乳類では、取り込んだ酸素の数%が活性酸素に変化すると考えられています。活性酸素は、体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると細胞傷害をもたらします。
■活性酸素の役割と作用
活性酸素は、過剰な産生あるいは酸化ストレスによる老化、がん、生活習慣病発症との関連が注目されがちですが、白血球から産生される活性酸素(スーパーオキシド・過酸化水素など)は、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担います。また細胞間のシグナル伝達、排卵、受精、細胞の分化・アポトーシスなどの生理活性物質としても利用されています。したがって、活性酸素を消去すれば良いという安易な考え方は禁物です。
■抗酸化能力とは
活性酸素が、生体内で常に産生されるにも関わらず、我々が体内の恒常性を維持できるのは活性酸素から自己を防御する抗酸化防御機構が備わっているからです。抗酸化防御機構は、活性酸素の産生を抑制したり、生じたダメージの修復・再生を促す働きを有しています。
生体が有する抗酸化防御機構には、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの内因性の抗酸化酵素に加え、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド類、カテキン類など外因性の抗酸化物質もあります。実際には、活性酸素の産生と抗酸化防御機構が複雑に作用し合いながら生体内の活性酸素の産生と抗酸化防御機構の状態が決まります。
★酸化ストレスを予防する生活習慣
通常、我々の生体内では活性酸素の産生と抗酸化防御機構のバランスが取れていますが、活性酸素の産生が過剰になり、抗酸化防御機構のバランスが崩れた状態を酸化ストレスといいます。酸化ストレスを引き起こすリスク因子としては、紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤ならびに酸化された物質の摂取などが考えられます。また、過度な運動やストレスも活性酸素の産生を促し、酸化ストレスを引き起こす要因となります。したがって、日ごろからバランスの取れた食事、適度な運動習慣ならびに十分な睡眠により抗酸化防御機構を良好に保つことが酸化ストレスを防止するためにも重要となります。
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