ギャルゲー基地

※この記事はネタばれ要素が充分に含まれています。
これからこの作品をやろうと思っている方。
やりかけの方は見ないように注意して下さい。


KIDを破滅に導いた作品の一つ
2000年中盤辺り、KIDと言うゲームメーカーが存在していた。
そう、あのメモリーズオフシリーズを輩出した名ブランドだ。
しかしこの作品を出して、そののち事実上の倒産を迎えることになった。
赤字経営の中、混沌とした開発ラインで産まれたこの作品。
無論…売れなかった。つまり黒字転換へと見通しが全くつかなく
なった原因の一つである。中身は当然酷いものであった。
前代未聞のある意味で問題作。

矛盾だらけの設定の謎
まず月が地球の衛星の軌道から外れた時点で30数年経てば
驚異の自然現象により、まず人類が絶滅しているはず。
一度ライターは物理学を勉強した方がいい。
火星が小惑星との衝突で公転軌道が内側にずれ
ＥＳＰという超能力を備えた人間が誕生し始めるのだが
このＥＳＰの設定が作中全然出て来ないのだ。
マニトが主力としているはずのＥＳＰ兵機も何だったのか
結局わからずじまいで消化不良感が否めない。
アンゲロスが成人以下にしか寄生しないのも
人体構造的に無理がある、せめて免疫力が
低い低年齢層、老人などにすれば良かったのでは
ないのだろうか？その低年齢層が育ち今に至ると
すればもう少し間口は広げれたと思う。

で、結局このゲームはなんだったのか？
メインヒロインである天のＥＳＰ能力である予知だが未来が見えて
いるのなら主人公と必然の出会いも予知できたはずだし
メインルートを主軸と考えるとそのような必要性が全く
なかったから謎が謎を呼ぶ。
自殺を図ろうとする意図が掴めなかった。
この作品の伝えたかった事を考察してみた。
近い将来起こっても不思議ではない核戦争を匂わせている
辺りは現実味を帯びているが世界が真っ二つに割れている
中で未だに自衛隊と言うものが存在する事はおかしい。
非戦闘国家を貫くことなど無理に等しいし、作中でも
実際日米合同での戦闘を匂わせる描写がある。
これに関してはありえる話で面白くは感じた。
マニトは中東連合辺りか北国などの赤い連合か。
いずれにせよ設定自体に無理があり、そのせいで
シナリオに矛盾点が生まれ、また劣悪な環境の中での
開発ラインでは納期優先を迫られていたのだろうという
大人の事情って奴があったんだろう。



宣伝に費用かけすぎぃ
これが売れるわけないって
解ってても、もうやるしかなかったんだろうな…
テストプレイもさぞはかどったはず。
何せ10時間あればフルコンプだからなあ。

悪い言い方をすればユーザーを
騙した事には間違いない。
漏れもその内の一人…
予約までして買ったのに後悔した
思い出があああ…

画はめっさ漏れ好みだったのにね
そのキャラデザインのよしのけい氏は巻き添えを喰らった
のかその後消息不明って…理不尽すぎる
5pb.やサイバーフロントでの起用は考えられなかったのかな？
もったいなさすぎる。

んで次回予告。
もう一本KIDを破滅に導いた作品を
明日うｐするから。そっち方も酷い。
まあ楽しみに待っててｗ

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